値引きの考え方

販売量を増やすための一つの方法として値引き販売があります。

消費者としては少しでも安く買いたいという思考があるので、安ければたくさん売れる可能性が高まります。

しかし、いくら値引きするのかしっかり考えないと値引き販売することで損してしまう可能性があります。

その値引き大丈夫ですか?

経営者のあなたは販売数を増やすための戦略として値引き販売を考えたとします。

 

あなたの会社では6,000円で仕入れた商品を12,000円で販売しています。

利益率は50%です。

これを10,000円に値引きして販売することにしました。

 

値引き前は10個売れていたものが値引き販売することで14個売れることになりまりした。

それでは利益はどうなるか考えていきましょう。

売上 12,000円×10個=120,000円

仕入 6,000円×10個=60,000円

利益は60,000円です。

売上 10,000円×14個=140,000円

仕入 6,000円×14個=84,000円

利益は56,000円です。

値引き販売することによって売上高は増えましたが利益は減っています。

つまり損してしまっているといことです。

 

この場合、値引き後の販売数量が15個で利益がトントンになります。

16個以上売って利益が上回るということです。

 

このことから経営者が考えなければいけないのは、利益が上回る販売数量以上に販売できるかどうかということです。

安易に値引き販売したことによって見た目の売上高は増えるかもしれませんが実質は利益の減少になっているかもしれないので注意する必要があります。

 

利益率の高い商品は違った結果に!

利益率の低い商品を値引き販売をした場合にはある程度販売数量を増やさないと損してしまうことがわかりました。

では利益率の高い商品はどうなのでしょうか?

 

利益率が90%の商品で同じように試算してみましょう。

売上 12,000円×10個=120,000円

仕入 1,200円×10個=12,000円

利益は108,000円です。

売上 10,000円×14個=140,000円

仕入 1,200円×14個=16,800円

利益は123,200円です。

 

はい。値引き販売した方が売上も利益も増加しました。

このように利益率が高い商品であれば少々の値引きをしたとしても利益も増加するということです。

 

まとめ

値引き販売すると売上は増加するかもしれませんが、利益が減少してしまうかもしれませんので慎重な判断が必要です。

そのためのも毎月の数字(売上や利益、利益率)を確認するように月次決算の体制を整えていきましょう。

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