会計は発生主義への移行を!商売が成立した時が取引を記録するタイミングです。

  • 2019年5月29日
  • 2020年8月11日
  • 会計

おはようございます。

茨木市の税理士、三松です。

今回は会計の記帳のタイミングの一つである「発生主義」についてです。

 

発生主義とは?

会計ではモノが売れたり、サービスを提供したとき、つまり商売が成立したときに、売上や経費を認識しなければならないというルールになっています。

販売代金の入金がまだであったり、支払いがまだといったお金の動きは関係ありません。

あくまでも、商売が成立した時です。

 

これを会計の言葉で「発生主義」といいます。

 

会計で適正な利益を見るためには、この発生主義に基づいて処理をしなければなりません。

 

また、税法においても会計のルールをベースにしていますので、税務署に提出する申告書も発生主義で処理しなければなりません。

ですので、決算期末に大量の商品を販売して、入金は翌期になったとしても、当期の売上として会計処理していないと、売上計上もれとなって追徴課税や罰金を科せられることになりますのでご注意ください。

 

ですので、会計は発生主義で記録するという考え方をもっておきましょう。

 

なかなか理解してもらえない発生主義!

しかし、なかなか理解してもらえないのが、この発生主義です。

やはり、お金の入金があってはじめて売上が認識されると考えられている方が多いです。

 

会社としては、お金の動きは重要です。

いくら売上があっても、入金がなければ資金不足に陥ってしまいます。

実際に入金が確認できて、はじめて儲かったという気持ちになるのもわからなくないのですが、会計は発生主義で認識するという考え方をもっと伝えていかなければならないなと、反省しています。

 

先ほども言いましたが、正しい利益を見るためには、期中から発生主義で記録する必要があります。

入金ベースや支払いベースで処理していると、今月の売上は昨年に売った商品の売上で、経費は今年売るための商品にかかった費用といったケースがでてきたりします。

 

これでは、今年の販売でいくら利益がでているのか、わかりません。

 

そうならないためにも、会計は発生主義、商売が成立した時点で記録する必要があります。

 

発生主義への移行について

現在は、入金や支払いベースで取引を記録しているという方は、今月からでも発生主義に移行してみましょう。

請求書ベースで取引を記録するだけなので、そんなに難しいことではありません。

 

5月に得意先に出した売上の請求書を確認して

売掛金 / 売上 の仕訳を入力するだけです。

 

仕入や経費の支払いについても、相手科目に買掛金や未払金を使用して、請求書ベースで取引を計上するようにしましょう。

 

そして、翌月以降に入金や支払いがあれば売掛金や買掛金の科目を消込みしていきましょう。

 

まずは、売上や仕入を請求書ベースで計上するところから発生主義への移行を始めてみましょう。

 

まとめ

お金の入金や支払いをベースに利益を把握していた会社に、発生主義の考え方を説明するのはなかなか難しいです。

頭の中が、「入金があったか」、「支払いをしたか」という考え方になってしまっているからです。

資金繰りを見るという意味では、その部分は必要だと思います。

しかし、適正な利益を見るという点において、もっとうまく発生主義の考え方をお伝えし、現金ベースから発生主義への移行をお手伝いしていきたいです。

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