おはようございます。茨木市の税理士、三松です。
今回は、経理の効率化についてのお話です。
毎月の仕訳数が多くてたいへんだと思われている、社長や経理担当者の方は必見です。
TKCシステムのフィンテックサービスを利用してみました!
三松会計事務所では、お客様に経理の効率化や省略化をご提案しております。
お客様に「こうやったら入力が楽になりますよ」とか「この機能を使えば仕訳の入力が省略できます」という提案をしているにもかかわらず、自分が使っていないのはまずいなと思い、さっそく試しにやってみました。
TKCシステムのフィンテックサービスでは、「銀行信販データ受信機能」というのがあります。
これは、銀行やクレジットカード会社から取引データを受信して仕訳の計上が自動でできる機能です。
設定自体は簡単で、銀行のデータを受信するためにメールアドレスとパスワードを設定するだけで10分くらいで完了します。
あとは、TKCの会計システムを起動させて「銀行データ受信」のボタンを押せば、銀行の取引データがいとも簡単に会計システムに読み込まれます。
私は、一行しか取引がないのですが、複数の金融機関と取引があっても、設定さえすれば、インターネットを利用して複数の金融機関から取引データを自動受信できます。
仕訳ルールの学習機能を利用して仕訳を「かんたん」に計上!
取引データを会計システムに読み込むのは、とっても簡単です。
設定さえ終わっていれば、あとは「受信」ボタンをポチっと押すだけで毎月、銀行取引のデータを取り込むことができます。
あとは、仕訳ルールの設定です。
読み込んだだけでは仕訳として計上されていないので、「仕訳ルール」を設定しなければなりません。
銀行取引のデータは、通帳に記載されている取引内容、入金元や支払先をベースに判断されます。
A商店の支払いは「買掛金」、B商店の入金は「売掛金」と仕訳ルールを設定しておけば、次にデータを受信したときは、その仕訳ルールを学習して、その通りの仕訳をしてくれます。
あとは念のため、確認だけして、計上ボタンを押せば仕訳を計上することができます。
どうですか?めっちゃ簡単になってませんか?
仕訳ルールには学習機能がついていますので、仕訳計上時に補正した内容をシステムで学習しますので、次回以降同種の取引データを読み込んだ際には、学習した仕訳を提示するといった優れものです。
また、金融機関への借入金の返済と利息の支払いのように、銀行取引上は65,000円と1本の取引として記載されていても、仕訳ルールを適用して、複数取引として返済と利息を分けて取り込むことも可能ですし、返済は60,000円、利息は差額分として、仕訳ルールを設定しておけば、返済部分は毎月定額で差額を利息に計上するといったこともできます。
一つ難点は、相手先に基づいて仕訳ルールを設定しますので、総合振込や小切手での支払いなどの取引については、データを読み込むことはできるのですが、再度仕訳を入力していただくことになるので、ご注意ください。
まとめ
仕訳計上前に確認が必要になるとはいえ、かなりの省略化につながると思います。
今回は銀行取引データでご紹介しましたが、クレジットカードや電子マネーのデータも取り込むことができます。
仕訳の4割は預金取引であるといったデータもあり、預金取引の入力が省略化されれば、経理の効率化につながりますし、削減できた時間で経営分析など経営に役立つ資料を作ることもでき、経理部門としても攻めの姿勢をとることができます。
預金取引が多い会社や、経理の効率化を考えている社長や経理担当者の方がおられましたら、ぜひご相談いただければと思います(^^)/