毎月の業績を数字で把握することは重要だと思っています。
私自身も、今月の業績はどうだったのか数字で確認しないと不安で仕方ありません。
経営者は業績確認をする場合、数字のどこに着目して見ていけばいいのでしょうか?
数字の変化をつかむ!
月次決算の数字が出てきたら、忙しい業務を少し止めて、業績と向き合ってみましょう。
先月と今月では、業績はそれほど変わっていないように思われるかもしれません。
そして、昨年の同時期と比較しても、それほど大きくは変わっていないと感じるかもしれません。
しかし、損益計算書をよーく見てみてください。
必ず毎月毎月、会社の業績は少しずつかもしれませんが変化しているのです!
数字を見るということは、月次決算の数字から、自社のわずかな業績の変化をつかみ取り、そしてその原因を検討することです。
売上が増えたなら、なぜ増えたのか?
仕入が減ったなら、なぜ減ったのか?
感覚ではなく、数字で見るからこそ、増えた、減ったという変化が明らかになります。
数字の増減を確認して、そして「なぜ?」を繰り返して考えることが、業績を確認するポイントです。
これが月次決算の活用方法です。
業績の変化をつかみ取るためのには?
業績の変化をつかみとるためには、次の分析方法があります。
・目標金額や前年金額と当期実績とのズレを確認する方法。
・時系列で金額の推移を見る方法。
・比率で分析する方法。
今月の売上は前年同月と比べてどうなのか。
売上は増加傾向にあるのか、それとも減少傾向にあるのか。
変化を確認し、そして増えた理由、減った理由を考えてみましょう。
そして社長の感覚と実際の数字の変化をすりあわせてみましょう!
増減の理由を一番わかっているのは社長自身ですから、「バーゲンセールで値引き販売を多くしたから利益が落ちた」とか「あそこの得意先の注文が増えて売上の増加につながっている」とか、いろいろなことが理由として考えられるはずです。
また必ずしも明確な解答にたどりつかなくても、それはそれでかまいません。
数字の変化のつかみとり、その原因はなぜかと考え続けることで、変化に対する感度を上げることができると思います。
また自信の経営の感覚と実際の数字とのズレを確認することも、とても重要だと思います。
ズレの原因を考えることで、業績改善のヒントを得られるはずです。
まとめ
業績管理をするのは、数字の変化をつかむためです。
儲かる会社の社長は、毎月の数字を確認し、その原因がなぜなのかを追求します。
自問自答することで、経営の感覚が研ぎ澄まされ、わずかな変化を察知し、対策を打てるのです。
毎月の数字を見るためには、月次決算による業績管理体制の構築が必要になってきます。
適正な会計データをタイムリーに作成し、業績管理に役立てていきましょう(^_^)