おはようございます。
茨木市の税理士、三松です。
当事務所では、経営計画の作成を推進しております。
小規事業者さんなら、「そんなものいらない」と言われてしまいそうですが、作成することによって、経営のモノサシとなってくれるとハズです。
経営のモノサシを作る-経営計画を立てましょう!
まずは、社長の想いが込められた経営計画書を作成するところから始めましょう。
「社長の想いが込められた」という点が重要です。
適当に作った数字で経営計画書を作成しても、絵に描いた餅となるだけで意味がありません。
将来、会社をどうしたいのか。どのような会社にしたいのか。目標を決めて、その目標達成のために、何を、どれくらいの期間で、どのように進めていくのか、といったことをまとめるのが経営計画です。
そして目標が決まれば、それを数字に落としていきます。
売上目標、利益目標、人件費の配分などを決めていきます。
数字に落とし込む際のポイントとしては、目標の売上から下に降りてきて最終利益を決める方法と、目標利益を決めてそこから積み上げ方式で目標売上高を決める方法があります。
「目標売上1億円で経費がこれくらいだから利益はこれだけか。少し足りないな」とか「目標利益を達成するためには、これだけの売上が必要か。なんとかなりそうだな」とかいろいろ考える事ができます。
ここでのポイントは社長自身が考えることです。
売上達成のためにこういう行動をするから、目標売上はクリアできるとか、目標売上は達成できそうだが、利益はもう少し欲しいとも思ったら、経費の削減を考えたり、そうやっていろいろ考えることで、実現性の高い社長の想いが込められた経営計画書が作成されていくと、私は思います。
経営計画は作って終わりではない 経営計画というモノサシを活用する。
経営計画は作成して終わりではありません。
せっかく社長の想いを込めて作成した経営のモノサシを活用しなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
では、経営計画をどのように活用するかのというと
当期の実績と比較するのです!
実績との比較というと、前年の数字や他業種と比べてどうなのかっといったことがあります。
前年より売上が増えている、経費が減っているといったことも重要です。
それだけでは、終わらずに計画と比べてどうなのかということを真剣に考えてください。
目標売上は達成できているのか?
達成できているのであれば、なぜうまくいったのか?
達成できていないのであれば、なぜ達成できなかったのか?
経営計画と比較することで原因がわかってきます。
「営業戦略がうまくいった」とか「やろうと思っていた取り組みができなかった」とかです。
社長の想いがこめられているからこそ、本音といいますか真剣に考えることができると思います。
そして経営計画がモノサシとなってくれる意味は、社長の目標に対してどれくらい超えているのか、またどれだけ足りないのかといったことを数字で捉えることができます。
計画があるからこそ、あとこれだけ頑張ればいいとか、目標に届いていれば順調にきているとかがわかるようになります。
まとめ
これは私自身の経験からの考え方ですが、経営計画には社長の想いが込められないと意味がないと思います。
税理士が勝手に作った数字では、実績と比較したときに「そんな計画の数字と比較しても意味がない」と社長が思ってしまいます。
社長が将来こういう会社にしたい、そのためにはこういう行動をして売上を上げて、目標を達せするという強い想いが込められた計画と比較することが重要だと思います。
ぜひ、一緒に社長の想いを込めた経営計画を作成して、会社の経営にそのモノサシを活用しましょう!