会計数字は経営者の経営感覚を確かめるツールです!

「月次決算をして毎月数字を確認しましょう」ということを推奨している税理士の三松です。

数字に意識を持たれている経営者の方であれば、ざっと売上、粗利、利益がこんなもんだろというのが頭の中にあります。

経営者の感覚は鋭いもので、だいたい合っていることが多々あります。

ただ、感覚だけでやっているとそれはどんぶり勘定と同じです。

経営者の感覚を確かめるツールが会計数字なのです。

経営者の感覚だけで経営は大丈夫なのか?

経営者であれば、ある程度会社が現在儲かっているのかそうでないのか感覚的にわかるはずです。
飲食店あれば「コロナが明けて売上が伸びているな」とか「食材の高騰で利益率が落ちているな」といった感覚です。
こういった経営者の感覚は非常に重要です。
ただ、経営者の感覚だけに頼った経営をしていると時には痛い目に合うこともあります。

 

例えば
儲かっていると思っていたのに赤字になった。
赤字だと思っていたのに実際は儲かっていて税金が高くなってしまった。
などなどです・
赤字だと思っていて儲かっていたのは嬉しい悲鳴かもしれませんが、節税のチャンスを逃してしまうことになりますしね。
こうならないためにも、経営者の感覚が正しいのかどうかを確認することが必要なのです。
それが会計数字との確認です!

 

経営者の感覚との答え合わせをする!

経営者の感覚が正しいのか正しくないのか?

その答え合わせをする必要があります。

 

そのツールが会計数字です!

数字を嘘をつきません。

会計数字と経営者の感覚をすり合わせることで答えがわかります。

 

経営者の感覚、特に次に点について会計数字で確認してみましょう。

 

・売上の伸びているのかどうか又は下がっているのかどうか?

経営者の感覚以上に売上が伸びている時は喜ばしいことです。ただ売上が伸びているということは利益も伸びている可能性があります。

利益を確認しつつ節税対策も考えるようにしましょう。

逆に経営者の感覚ほど売上が伸びていないということは感覚ほど儲かっていないのかもしれません。

儲かっていると思って検討していた設備投資や交際費など固定費が増えると利益を急激に圧迫してしまう可能性があります。

もう一度再検討するようにしましょう。

 

・利益率はどうなのか?

利益率特に粗利益(限界利益)率は重要です。いわゆる会社の儲けるパワーがいくらあるかということです。

原価高騰によって粗利益率が落ちてくると同じ売上であっても利益は下がることになります。

経営者の感覚と実際の利益率とに差異が生じていないかしっかり確認するようにしましょう。

 

・固定費はどうなのか?

固定費、つまり経費をどれくらい使っているのかということも経営者の感覚とすり合わせておく必要があります。

経営者の感覚ではそんなに経費を使っていないと思っていたり、儲かっていると思ってバンバン経費を使っているときは注意が必要です。

経営者の感覚と実際の数字がズレていると一気に赤字に陥ってしまう可能性があるからです。

固定費についてもしっかりと確認するようにしましょう。

 

まとめ

経営者の感覚と実際の会計数字を確認してすり合わせることが重要ということを解説しました。

会計数字を見るためには月次決算が必要になります。

月次決算をして、毎月数字を確認し経営者の感覚と答え合わせすることで、ズレがなくなり経営者が理想とする業績に近づけます。

数字の意識をもって経営に取り組んでいきましょう。

 

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