固定費とは、売上の増減にかかわらずお店を維持するために必要な経費のことです。
固定費をしっかり管理することが飲食店を経営していくうえでとても大切なことです。
飲食店経営者として固定費の適切な管理方法について解説いたします。
固定費とは?
固定費とは売上の増減にかかわらず毎月発生する費用のことをいいます。
飲食店で言えば、店舗の家賃、正社員の人件費、リース代、水道光熱費が該当してきます。
パートやアルバイトの給料も人件費ですが、忙しい時期に応じてシフトで調整できますので変動費に近いので固定費から除く方がいいかもです。
水道光熱費も変動費に近い部分がありますが、ここでは固定費としておきます。
固定費のやっかいなところは、売上がなくても支払いわなければいけないということです。
店舗の家賃がいい例です。
オープン当初で売上がなくても家賃は支払わないといけないですよね。
ですので固定費を支払うためにも売上を上げてしっかり利益を残していかなければならないということです。
売上から変動費(材料費等)を差し引いた利益を限界利益といいます。
限界利益より固定費の方が少なければお店は黒字ですが、固定費の多ければお店は赤字となっていしまいます。
限界利益の伸び以上に固定費が増えていれば赤字に近づいている危険なサインです。
現在、水道光熱費の値上がりや賃金アップで固定費が増加傾向にあります。
適切な固定費の管理をしていくことが経営者の腕の見せどころであり、お店の経営を維持していくうえで重要なことだということです。
適切な固定費の管理にかかせない2つの視点
1.自社の努力で下げれる固定費はないか?
固定費には自社の努力によって削減可能なものがあります。
例えば水道光熱費です。
節電や節水の徹底で減らすことができるため自社で管理可能な固定費と言えます。
一方で店舗の家賃はどうでしょうか?
家賃は契約で決められたものですので、自社で何か努力をして下げれるものではありません。
もちろん大家さんと交渉することで家賃を下げることはできますが相手があることですのでなかなか難しいです。
まずは自社の努力で下げることができる固定費が何かを確認し、コントロールできるようにしていきましょう。
2.固定費の支出が金額に見合った効果を得られているか?
固定費を支出することが絶対に悪だということではありません。
売上を増やすため、限界利益を稼ぐための投資も大事です。
固定費の削減を考える時に重要なのは費用に見合う効果が得られているかどうかです。
広告宣伝費や交際費などは、その支出が売上の増加につながっているか測定することで、今後も続けるべき支出なのかどうかということを判断していく必要があります。
しっかりと効果を測定して売上につながっていない支出から削減していくようにしましょう。
まとめ
固定費の管理についてまとめてみました。
固定費を適切に管理することで、飲食店経営がうまくいきます。
そのためにも数字の意識をもって会計を活用していきましょう。
P.S トラキチ税理士の独り言
シーズンが終了して次は日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズが楽しみで仕方ありません。
2005年と同様に試合までの空白期間が心配ですが、選手は疲れを癒してしっかり調整してくれるでしょう!
甲子園のCSチケットが取れることを願って楽しみに待ちたいと思います。