損益計算書はよく見るが貸借対照表はあまり見ないという経営者の方も多いのではないでしょうか?
損益計算書は売上や利益といった今期の儲けの数字が記載されているので経営者としては興味があるわけです。
しかし貸借対照表にも経営における重要な数字が記載されているんです。
貸借対照表で資金繰りを読み取る!
儲かった儲かっていないも重要ですが経営者にとってもっと気になるのが資金繰りではないでしょうか。
資金繰りがしっかり回っている、つまりお金がある状態であれば会社は倒産しません。
ですので資金繰りの状況をしっかり把握しておく必要があるのです。
そこで活用したいのが貸借対照表のです。
貸借対照表を2期比較することで資金の増減を読み取ることができるのです。
負債と純資産の増減を確認する!
負債と純資産は資金の調達源泉を表しています。
前年同月の数字と比較することで会社のお金をどうやって増やした(減った)を確認することができます。
借入金の科目残高が増加していれば、会社は新たに借入を行うことで資金を調達したことになり、逆に減少していれば借入金を返済したことで会社の資金が減少したことを読み取ることができます。
また純資産が増加していれば、新たに稼ぎ出した利益を貯めて資金を調達したことを読み取ることができます。
借金でお金が増えたのか、それともしっかり利益を出してお金が増えたのか、会社のお金が増えた原因を貸借対照表から読み取り今後の対策を考えていきましょう!
資産の部の増減を確認する!
資産の部は資金の運用形態を表せています。
1年間の増減を確認することで、他の資産から資金の姿に戻った金額、もしくは新たに他の資産の姿に使った金額を表すことになります。
棚卸資産の科目残高が増加していれば、会社は新たに資金を使って在庫を購入したことになります。
逆に減少していれば会社の在庫が減少するつまり、在庫を販売してお金を増やしたことになります。
また車や機械を購入すると固定資産が増加します。
そして最終的に資金の残高がどうなったか、一番重要な会社のお金が1年間で増えたのか減ったのかを現預金の勘定科目で確認することができます。
まとめ
資金繰りを確認するのは資金繰り実績表が一番ですが、貸借対照表からもざっくりと資金繰りを確認することができます。
貸借対照表を活用して、資金の増減の原因や現状のお金の残高を確認するようにしましょう。
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P.Sトラキチ税理士の独り言
見事に3連勝で阪神タイガースがCSファイナルステージを勝ち抜きました。
ベイスターズの勢いも、阪神投手陣がきっちり抑えてくれました。
さぁ、次は日本シリーズ。
また熱い戦いをみせてほしいです!