どーも、茨木市の税理士、三松です。
事業の業績があまりよくない場合には、「どうして業績が伸びないのか?」、「何が原因なんだろう?」と悩まれる社長もたくさんおられるのではないでしょうか。
そんな時、原因究明に役立つのが部門別業績管理です。
事業全体の損益計算書では、発見できなかったものが、部門別に区分することで、不採算の事業をあぶりだしてくれます。
部門別業績管理で赤字の原因究明へ!
赤字の会社や社長の思っている以上に業績が伸びない会社には、不採算事業、すなわち赤字の部門・商品・得意先が必ずあると考えられます。
赤字の部門や商品が足を引っ張って、全体の業績が伸び悩み、赤字に陥っている可能性もあります。
赤字の部門や商品を改善できれば、業績も改善できるはずです。
そして、その赤字の部門や商品を発見する方法が、
部門別業績管理です!
部門別に業績を把握することで赤字部門は簡単に把握することができます。
商品別や商品グループ別、飲食店などであれば店舗別に部門分けていきます。
これらの区分した部門ごとの限界利益や、部門でどれくらい利益に貢献しているかを把握していきましょう。
部門別に把握することで、「ここの店舗は売上は高いけど、経費がかかって利益には貢献していないな」とか、「この商品は利益率が高いから、もっと売っていこう」といったことがわかってきます。
不採算事業を失くし、儲かっている部門を成長させることで、会社全体の業績向上につながります。
部門別業績管理に取り組むことが、業績改善につながるということです。
部門別業績管理で不採算事業を判断する!
部門別業績管理を行うことで、部門ごとの利益が見えてきます。
そして次に不採算部門があった場合に、撤退するのか、それともこのまま継続するのかの判断をしなければなりません。
例えば、限界利益が赤字の部門があったとします。
限界利益が赤字という事は、やればやるだけ赤字が積み重なっていきます。
これは材料代すらカバーできていない状況ですので、今後改善が見込まれないのであれば、すぐに撤退という判断を下さなければならいと思われます。
また、部門別で見た場合に限界利益はプラスだが、部門経費を入れると部門利益としてはマイナスの場合はどうでしょうか。
撤退することによって、部門経費をゼロにできるのであれば、赤字の減少につながります。
しかし、部門経費に含まれている人件費がネックになります。他の部門に移籍できれば良いですが、それができない場合には慎重な判断が必要です。
人材は貴重です。
安易な人件費カットやよくありませんし、かといって赤字を続けるわけにもいきません。
将来を見据えた総合的な検討が必要になります。
また将来性のある新規事業が軌道にのるまでは、どうしても赤字が続いてしまうことがあります。
そういった開発途上の事業については、黒字化までの期限を決めるなど、経営戦略を明確にして実行する必要があると思われます。
部門別業績管理を活用しましょう!
部門別業績管理を行うためには、毎月の帳簿を作成することを前提に、部門別、商品別、得意先のデータ収集などが必要となってきます。
たいへんな反面、よりきめ細かい業績管理が経営に役立つことは間違いありません。
「やってみたいけど、たいへんそうやな」と思われた社長様、ご安心ください。
三松会計事務所では、黒字化支援のため部門別業績管理に向けた会計データの設計をお手伝いさせていただいております。
社長が見たい経営数字をご提供できるようにサポートいたしますので、ぜひ一緒に部門別業績管理に取り組んでいきましょう!