おはようございます。
大阪の税理士、三松です。
NHKドラマ「これは経費で落ちません!」見られてますか?
「これは経費で落ちません!」とは?
多部未華子さん演じる堅物で奥手な経理女子森若沙名子が、領収書や請求書から見えてくる思わぬ人間模様をコミカルに描いたオフィスドラマです。
森若さんは「余計なものは追究したくない」と思いつつ、「不正なことは見過ごしたくない」といった強い気持ちを持った経理ウーマンです。
経理に携わるものとして、共感できる部分が多々あります。
また、ドラマを通して経費で落ちる、落ちないの大原則がわかります。
経費で落とすのには理由が必要です!
経費で落とすのには理由が必要です。
なんでもかんでも、経費で落とせるわけではありません。
飲食代などの交際費なら「誰と、何の目的で行ったか」という理由がないと経費で落とせません。
備品を買うにしても、どんな目的で買うのかといった理由が必要で、ドラマでは不正がないように購入先までチェックされていました。
ドラマのような大企業では経理部がそのチェック機能となり、経費で落とせる落とせないの判断をします。
経費で落とせないと判断された場合は、その支出は営業マンなどの社員の自腹となります。
自腹は痛いですよねー!
そうならないためにも、しっかり経費性が認められる支出を心がけましょう。
中小企業でも考え方は同じ!
中小企業でも経費で落とせる、落とせないの判断基準は同じです。
では、中小企業では経費で落とせる、落とせないは誰が判断するのでしょうか?
もちろん中小企業であっても、経理担当者が経費性の判断をすることがありますし、最終的には社長が判断することになります。
この領収証に経費性があるのかないのか、しっかり判断して経費で落とすようにしましょう。
「経費性がある」とは、簡単に言うと売上に貢献しているかどうかです。
取引先との接待で食事をしたのなら、売上に貢献しているので経費性はあります。
プライベートで家族と食事したのなら、もちろん経費性はありません。
直接売上に貢献していなくても、事業に関連した支出であれば経費として落として問題ありません。
中小企業では、経費で落とせる落とせないの線引きを社長がしっかり持っておくべきです。
最大のチェック機能は税務調査
大企業は利益を出さなければ株主から経営責任を追及されます。
もちろん中小企業もしっかり利益を出して成長していったほしいものですが、社長の思考は税金を払いたくないといった節税思考になってしまうことが多々あります。
中小企業の場合、社長=株主という場合がほとんどですから、利益を出す出さないといったことで株主から経営責任を追及されことはありません。
利益を出すと税金も高くなるので、極力利益を減らそうといった思考が働く社長がおられます。
税金を減らしたいからといって、経費性がない領収証を経費で落としまくっているとどうなるのでしょうか?
さっきも言ったように、会社の経費性の判断は社長です。
経費性がなくても、経費で落とすことは可能です。
しかし、税務調査で痛い目にあいますよ!
経費性がないものは、経費で認められないので税務調査で否認されます。
税務調査で否認されると、罰金なども加算されるので当初の税金よりもさらに多く税金を納めなければならないことになります。
そういったこともしっかり考えて、経費で落ちる落ちないの線引きを自分で持ちましょう!
会社に利益が残ることはいいことなんで。
まとめ
中小企業の経費性の判断は社長が持っています。
しっかりとした線引き(基準)をもって経費で落ちる落ちないの判断をしましょう。
基準を持つことが、会社に利益を残すためにも、税務調査で否認されないためにも重要です。