「経費で落ちるからここは払っとくわー」
「うちの会社で経費で落とすわ」
経営者やフリーランスとして独立後、これらのセリフを言ったことがある方は多いのではないでしょうか?
もちろん事業に関連しての支払いであれば経費で落とすことに何の問題もありません。
では、事業に関連しているからといってじゃんじゃん経費で落としていっていいのでしょうか?
そこに、会社員の時と経営者やフリーランスとして独立した後の「経費で落とす」の違いがあります。
会社員が「経費で落とす」はタダになる!
会社員が経費で落とすというのは、その支払いがタダになります。
例えば、得意先を接待するために高級な飲食店に行ったとします。
接待とはいえ、もちろん自分も美味しい料理やお酒をいただけます。
そして、その場は一旦自分の財布から支払いをするかもしれませんが、領収書と引き換えに会社が精算してくれるはずです。
事業に関連した支払いですので、会社が払ってくれるというわけです。
会社の経費で落とすことができれば、自分の支出は一切なしに美味しいお酒や料理を楽しめるということです。(接待は仕事ですので楽しめない場合もあるかもしれませんが…)
最近では少なくなりましたが、忘年会や慰安旅行も会社の経費で落とせば、自分の支出は一切ないということになります。
経費で落とす = タダ
という感覚が会社員にはあるかもしれません。
経営者やフリーランスの「経費で落とす」とは?
経営者やフリーランスとして独立した場合、経費てで落とす = タダ になるわけではありません!
お金の出どころを考えてみてください。
フリーランスであれば自分の財布、会社を設立していたとしてもその会社のお金からその経費を支払うわけですよね。
よーく考えてみると出どころは自分の(会社の)お金です。
けっして経費で落としたからといってその支払いがタダになっているわけではありません。
ではなぜ経営者は経費で落とそうとするのか?
それは経費で落とすことが節税になるからです。
つまり税金が安くなるということです。
独立した経営者やフリーランスの場合、経費で落とすとタダになるわけではありませんが、節税できるというメリットがあります。
「経費で落とす = お金も減る」を理解する!
独立した経営者やフリーランスの場合は経費で落とした場合には、その支払いがタダになるわけではありませんが税金が安くなるというメリットがあることは理解いただけたと思います。
そして、もっと重要なのは、「経費で落とす = お金も減る」ということです。
経営者として一番理解しておいてほしいポイントです。
経費で落とせば税金は安くなりますが、使った分だけ税金がなくなるわけではありません。
例えば100万円の経費を使えば税金が100万円下がるかといえば、そうではありません。
会社であれば税率が約30%ですのでの30万円の税金が下がります。
そう100万円を経費で落としたからといって、安くなる税金はたかが30万円です。
でも手元(会社)のお金は100万円出ていってしまっています。
このことを理解しておかないと、節税になるからといってじゃんじゃん経費を使っていると、お金がどんどん減っていくことになります。
会社員の時の感覚があると経費で落とせば得になるといった考え方になるかもしれませんが、3割引きで物が買えるといっただけです。
経費として必要なものかしっかり吟味して支出する必要があると思います。
まとめ
会社員が経費で落とすというとタダになりますが、独立した経営者やフリーランスは経費で落としてもタダになるというわけではありません。
経費で落とすと節税というメリットは享受できますが、お金も一緒に出ていくということを理解しておきましょう。
P.S 虎キチ税理士の独り言
阪神タイガースは交流戦を3連勝締めの2位で終えました。
今日からリーグ戦が再開されますが期待が膨らむばかりです。
難敵今永を打って、エース青柳でカード初戦を取りたいものです。
日曜日には観戦予定なので、お天気だけが不安です☼