先日、事務所の近くの神社の「十日えびす」に行ってきました。
商売繁盛はもちろんですが、新型コロナウイルスの一日も早い終息を願うばかりです。
さて、今回はえべっさんで購入する福笹や縁起物は経費になるのかといった疑問について解説したいと思います。
福笹や熊手などの縁起物は経費で落とせる
結論から言うと、福笹や熊手などの縁起物は経費で落とせます!
経費で落とせるかどうかの判断は、事業性があるかどうかです。
つまり、事業に関連して支出したかどうかということが一つのポイントです。
十日えびすに行って、福笹や熊手などの縁起物を購入する最大の目的は「商売繁盛の祈願」のはずです。
事業の成功を願って購入するものですし、会社に飾るものですからもちろん事業に関係のある支出になります。
こういった理由から私は経費に該当すると考えています。
しかし、一方で寄付金といった考え方もあります。
福笹などの購入費用ではなく神社への寄付だといった考え方です。
寄付金だと会社では経費になりますが、個人事業では経費にならないことになります。
しかし寄付金は、見返りのない対価が該当することになりますので、福笹や熊手などの縁起物をもらっている以上はモノの対価として通常の経費だと考えられると思います。
ですので、金額もそれほど大きくない支出ですし、個人事業主であっても経費で落として問題ないでしょう。
当事務所も経費にしてますしね(笑)
さて、経費で落とすためには領収証が必要になるのではないかといったことを思われる方もいらっしゃるかもしれません。
最近では領収証を出してくれる神社もあるみたいです。(私も領収書もらいました)
神社によっては、お守りや縁起物に対する領収証は発行していないところもあるみたいです。
では、領収証がなければ経費にならないのか?
心配いりません。
メモ書きでもいいので、日付、購入先、金額、品目をしっかりと記録して残しておけば立派な経費として認められます。
福笹や熊手などの縁起物を購入して、領収証をもらえなかった場合は、しっかり記録を残して経費に計上するようにしましょう。
福笹や熊手などの縁起物の勘定科目について
さて、経費で落とせるとなると勘定科目を何で処理するかですが、私が経理処理するなら次の3つのどれかです。
交際費
消耗品費
雑費
一番ぴったり当てはまるというよりも、無難な経理処理は雑費かなと思います。
多くの会社さんで、福笹や熊手などの縁起物を雑費の勘定科目で経理していることが見受けられます。
金額もそれほど大きくない支出ですし、これといってぴったり該当する科目がありませんので、雑費で処理しちゃえって感じです。
たまにですけど、交際費の勘定科目で処理している場合もあります。
会社の行事や同業者団体など取引先と十日えびすに行ったついでに買った福笹なんかは、かかった経費と一緒にまとめて交際費にするといったことも考えられます。
福笹や熊手といった縁起物がお客様を呼んでくるという点でいえば、交際費に該当するといっても間違いではありません。
一方、福笹や熊手といった縁起物を消耗品費の勘定科目で経理しているのは、ほとんど見たことがありません。
福笹や熊手といったモノを購入している観点で見れば消耗品費に該当するかもしれませんが、縁起物を消耗品というのも変な感じがします。
消耗=どんどん運気が下がっていきそうな気もします。
事業と関連した支出であれば、自分がしっくりくる科目で経理処理すれば問題ありません。
支出の内容さえ説明できれば、雑費で経理処理しても特段問題はありません。
まとめ
えべっさんでの福笹や熊手といった縁起物の経費処理と勘定科目についてざっくり解説いたしました。
新型コロナウイルスで経営がたいへんな時期ではありますが、皆様さの事業が商売繁盛になりますように。