部門別業績管理をご存知ですか?
会社全体の業績を知るだけであれば部門別業績管理は必要ありません。
しかし、さらなる業績発展や業績改善のためには、何が自社の収益に貢献していて、何が損失を出しているのかを把握しなければ、今後の戦略を立てることができません。
そのためには業績を細分化して、会社の強みと課題をよりはっきりさせる部門別業績管理が必要となります。
部門別業績管理の分類
経営者が損益を部門別にとらえる必要性は、「儲かっているのか、損しているのか」を勘ではなく数値ではっきり把握することにあります。
決算書ではトータルで黒字か赤字なのかはわかりますが、「どの店舗が儲かっている」とか、「どの商品が赤字だ」といった細かい単位での損益を把握することができません。
会社全体で儲かっていても、不採算の部門があれば業績の足を引っ張ります。
逆に赤字の場合は、どこの部門が赤字になっているのかを追究しないと業績改善ができません。
そういった業績改善を可能にするのが部門別業績管理です。
店舗別での損益の把握や、商品別での損益把握、営業担当者別であったり得意先別の損益把握が可能となります。
部門別業績管理をすることで、次のような戦略を考えることができます。
「A店舗の業績が好調やな。原因を追究して全店舗で共有しよう」
「B店舗が大きく赤字になっているからそろそろ撤退しよう」
「C商品よりD商品の方が利益率が高いから、D商品の販売に力をいれよう」
などなど、いろいろな分析ができ、今後どの事業に力をいれていけばよいのか数値で把握することできるため、経営者の意思決定に非常に役立つものとなるのではないでしょうか。
部門別業績管理に取り組むうえでの注意点
経営者が見たい単位で損益を明らかにできる方法が部門別業績管理です。
経営者の目的に合わせて部門単位を設定することが理想です。
しかし、複雑になりすぎたり、入力に手間がかかりすぎたりすると、複雑すぎて損益の把握ができないとか、経理担当者の負担になってうまく軌道にのらいない場合がありますのでご注意ください。
部門別業績管理に取り組んだために、企業経営にマイナスが生じては意味がないですからね。
「社長が欲しいデータ」と「そのデータの抽出可否との労力」のバランスを見て、その企業に適切妥当と思われる方法で部門設定をすることが重要となります。
部門別業績管理でさらなる事業の発展へ!
企業が大きく成長するにつれて問題点がどこにあるのかが把握しづらくなってきます。
そこで有効になるのが部門別業績管理です。
自社のどこの部門が好調で、どこの部門が不調なのかを把握することで会社の強みと課題をさらに浮彫りにすることができます。
そして経営者がそれをいち早く把握し、次の打ち手を考えることでさらなる業績発展につながると思います。
ぜひ、部門別業績管理に取り組んで、社長が見たい数字を把握し、経営に活かしていきましょう(^^)/
当事務所でも部門別業績管理を積極的に推奨しております。
業績管理体制の構築は税理士、三松にお任せください。