資金繰りに意識が向くと、自分の会社に毎月いくらのお金があればいいのか気になるところです。
今日はその必要なお金「運転資金」についてみていきたいと思います。
運転資金とは?
営業活動に必要なお金を「運転資金」と呼びます
現金50万円で商品を仕入れて、20日後にその商品を100万円で掛けで販売する。販売後40日でその掛け代金を回収するという販売の流れをイメージしてください。
注目していただきたいのは、支払いが入金より早いことになります。
一般的な商売においては、すべてが現金取引で在庫が全くないようなケースを除き、売上債権(受取手形・売掛金)、棚卸資産(いわゆる在庫)、買入債務(支払手形・買掛金)が存在しています。
上の販売イメージでいうと、商品代金を支払ってから、その販売代金を回収するまでのズレの資金、つまり営業活動を遂行するために会社が一時的に必要となるお金のことを、調達が必要な運転資金といいます。
運転資金を計算してみましょう
運転資金の計算式は 売掛金 + 棚卸資産 - 買掛金 = 運転資金 となります。
例えば、売掛金 1,000万円 棚卸資産 500万円 買掛金 600万円 の場合は
1,000万円 + 500万円 - 600万円 = 900万円 が必要な運転資金となります。
一度、自社の貸借対照表から計算してみてましょう。
必要な運転資金は変化します!
必要な運転資金は企業のさまざまな状況によって変化していきます。
売上が伸びていれば、さらに多くの運転資金を必要としますし、支払日が早くなったり、売掛金の回収サイトが伸びれば伸びた日数分の資金が必要となります。
運転資金が増加すれば、資金繰りを圧迫することにもなりかねません。
売掛金、棚卸資産、買掛金に着目して、運転資金の動きに注意して運転資金の増減をしっかり管理していきましょう。