飲食店を開業するにあたってはいろいろな経費が必要になります。
店舗の保証金であったり、内装工事、調理用具、冷蔵庫やオーブンといったキッチン関係の備品などを飲食店の開業に向けて準備しなければなりません。
お店の大きさにもよりますが必要資金が1,000万円を越えることも多々あるのではないでしょうか。
しかし、これらすべてを自己資金で賄うのはとても大変です。
そこで活用したいのが創業融資です。
日本政策金融公庫や地元の金融機関から融資を受けることによって自己資金がそこまでなくても開業をすすめることができます。
創業融資は借りておくべき理由
創業融資は比較的通りやすい融資と言われています。
それはまだ開業前なので評価する実績がないからです。
そこで自己資金の額であったり、経験、事業計画書をベースに融資審査が行われるのです。
その業種に対する経験があり、ある程度自己資金があって事業計画書がしっかりできていればスムーズに融資が行われます。
ですので、創業融資は必ずといっていいほど受けといてもらいたいです。
開業後にお金が足りなくなっても、実績が出てしまうとそれをベースに融資判断が行われます。
お金が足りないということは事業がうまくいっていないので、融資審査も厳しくなるのです。
そうなってからでは遅いので、開業直後の資金を潤沢にしておく意味でも創業融資を受けておくことをおすすめします。
創業融資時に借りられる金額を増やす方法!
創業融資が借りやすいといっても希望金額を絶対に貸してくれるかというとそういうわけではありません。
やはり、そこは審査ですので融資を受けられない場合もありますし希望金額に届かない場合もあります。
そこで、創業融資時に借りられる金額を増やすために次のことを意識しておいてください。
1.自己資金を貯めておく
創業融資を受けるためには自己資金を準備しておく必要があります。
やはり自己資金0円で全て融資で賄おうとするのは虫が良すぎます。
できれば3割程度の自己資金は準備しておく必要があります。
事業をスタートしてもすぐに軌道にのるかは不透明な部分です。
万が一の時に備えて3割にこだわらずできるだけ多くの自己資金を準備して余裕をもって事業をスタートできるようにしおきましょう。
2.経験を積んでおく
創業するビジネスの経験があればそれは大きなアピールポイントです。
今までやったことないビジネスにチャレンジするのと、経験豊富なビジネスにチャレンジするのでは成功の確率も格段に違うはずです。
飲食店は始めるのであれば、飲食店で最低3年くらいの経験がほしいものです。
そこでのノウハウやスキルを創業融資の審査時にアピールするのです。
3.事業計画書をしっかり立てる
事業を成功させるための戦略をしっかり考えてしっかりとした事業計画書を作成しましょう。
さきほども書きましたが、創業融資は実績がないため事業計画書が融資判断に大きな影響を与えます。
どのように集客して、どのようなサービスで売上を獲得していくのか、しっかりと説明できるように準備しておきましょう。
金融機関が見たいところは、しっかり返済ができるかどうかです。
「これだけの利益が見込めるから返済できるんだ」ということを事業計画書で説明できるようにしておきましょう。
4.資金の使途を明確にしておく
資金使途を明らかにしておくというのは、融資されたお金を何に使うのかということです。
「とりあえす100万円貸してください」というのでは借りることができません。
貸したお金を何に使うのかわからないので、「もしかしたら生活費に使うんじゃないの」と金融機関としては疑ってしまうわけです。
そういった不透明なお金は金融機関は貸したがらないということです。
ですので「キッチンの工事と冷蔵庫を買うので100万円貸してください」と説明する方が事業資金として明確になりますので、金融機関も融資しやすいということです。
資金使途を明確にするためにも、設備投資の場合は見積書などを準備しておくようにしましょう。
まとめ
創業融資で借りられる金額を増やす方法をまとめてみました。
創業融資を活用して資金をしっかり準備して事業を軌道にのせるまで余裕をもってスタートできるようにしていきましょう。