おはようございます。
茨木市の税理士、三松です。
今回は、黒字化に向けてどこに注目するのかといったお話です。
業績改善は一筋縄でいきません。
一歩ずつ進めていきましょう。
業績改善は改善目標を設定しましょう!
業績改善したい、事業を黒字化したいと思われている経営者であっても、何から手をつけていいのかわからないという方もおられるかと思います。
業績改善の一歩目は現状分析から始めてみましょう。
現状の損益をつかむためには、会計の活用が必須です。
会計数値で自社の実態を把握してみましょう。
自社の現状分析を行ったうえで、どこをどう改善して、どのような数字を目標とするのか、改善目標を設定しましょう。
不採算事業の対策に取り組みましょう!
改善目標が決まれば、すぐに取り組むべき問題は、不採算事業をどうするかです。
赤字部門や不採算商品・得意先を発見し、改善策を考えます。
もし、改善の見通しが立たなければ、その事業や商品からは撤退といった決断を下さなければなりません。
不採算事業のあぶり出しや業績改善に活用できるのが部門別業績管理です。
部門別業績管理を活用して、不採算事業の対策を考えましょう。
限界利益率の改善に取り組みましょう!
黒字化をするためには、簡単に言うともっと利益を上げなければいけないということです。
真っ先に改善すべき利益は、限界利益です。
まずは、自社の限界利益率を把握しましょう。
限界利益率を把握したうえで、もっと限界利益率を高める方法がないかを検討します。
仕入原価の引き下げや、限界利益率の高い商品の販売に力を入れて商品構成の改善、安易な値引きをしている商品がないかなど、さまざまな点に注目することが重要です。
限界利益率が高くなれば、同じ売上でも当然ですが残る利益が増えます。
限界利益率を改善して、業績改善につなげましょう。
固定費の削減に取り組みましょう!
業績改善を行う場合に、固定費の見直しは必須です。
おつきあいで支出していたい費用や、事業継続に必要な費用かどうか今一度見直してみましょう。
ポイントは、売上や利益に貢献しているかどうかの費用対効果で考えてみましょう。
また人件費については、安易に削減することは逆効果になります。
人材は人財です。
労働生産性を高めれるような対策を考えましょう。
売上高アップに取り組みましょう!
売上をアップさせることは、そう簡単なことではありません。
まずは自社の強みを考えてみましょう。
良い商品や、良い得意先への販売を伸ばす対策を商品と得意先の両面から考えましょう。
会社としての方向性を明確にすることで、その成長商品や成長得意先をもっと伸びる分野にしていきましょう。
利益率の改善や固定費の削減に加えて、売上高をアップさせることで、黒字化が見えてくるのではないでしょうか。
赤字の会社が業績改善に取り組むことは簡単ではありません。
経営者が本気になって、数字と向き合って、対策を考えて、その対策を実行しなければ、黒字化は実現できません。
本気なる経営者を会計を活用してサポートできたらと思っています。
経営者と一緒に一つ一つ対策を考えて、業績改善に取り組んでいきたいです。