なんでも経費で落とすは大丈夫なのか?経費と利益と資金の関係について。

  • 2019年5月21日
  • 2020年7月30日
  • 考え方

おはようございます。

茨木市の税理士、三松です。

今回は経費についてのお話です。

経営者なら会社が儲かっていると経費で落としてやろうといった気持ちが芽生えますが、果たして本当になんでも経費で落とすことにメリットがあるのでしょうか?

 

なんでも「経費で落とすから」の考え方は大丈夫なのか?

接待で飲みに行ったときなど、「経費で落とせるから払っとくわ」といった声を聞くことがあります。

もちろん取引先や得意先などの事業関係者を接待した場合や、従業員の慰安のために行った親睦会などの飲食代は、事業と関係して支出するものですので経費として認められるます。

ですから、経費として落として問題ありません。

 

ただ、経費として落とすとしてもお金の支払いは必要です。

経費で落ちるけど、お金も減るということです。

 

そして、「経費で落とす」には儲かっていないとメリットがありません。

つまり、経費で落とすためには、利益が必要なのです。

 

経費で落としても約3割の節税にしかならない!

経費で落ちると言っても、お金の支払いが必要だということをお話しました。

 

それでも、やっぱり経営者は経費で落としたくなります。

 

サラリーマン(従業員)であれば、経費で落ちれば、全額会社が負担してくれます。

個人としては懐がいたまないので、経費で落ちればラッキーとなるでしょう。

 

しかし、経営者はどうでしょうか?

 

サラリーマン(従業員)と同じく個人の懐は痛まないかもしれませんが、大事な会社の利益とお金を減少させてしまいます。

それでも、経営者が経費で落としたくなるのは何かメリットがあるからです。

 

それは節税です。

 

経費で落とすということは、税金が減るというメリットがあります。

儲かっている会社の経営者は節税のメリットを受けるために経費をいっぱい使ってしまいます。

 

ここで、考えてほしいのが、経費を使って節税することにどれだけのメリットがあるかということです。

確かに経営者の考え方として、経費で落とせば節税効果が期待できますが、法人税の税率が30%として3割の節税効果しか得られません。

10,000円の飲食代で法人税が3,000円安くなり、実質的な支払いが7,000円になる程度です。

飲食代として支払った10,000円分の税金が安くなるわけでもありません。

 

確かに法人税が3,000円安くなっていますが、利益は10,000円減って、会社のお金も10,000円減っています。

節税にはなっていますが、お金が丸々出ていってしまっているというのが怖いところです。

経費で落とせば節税できるからといって、なんでもかんでも経費で落としていると資金繰りが苦しくなってきます。

 

会社が儲かっていればまだ節税のメリットがありますが、赤字では節税効果も得られません。

会社のお金を散財しているだけになってしまいます。

 

経費で落とせるとういうのは、利益とお金があって初めて成立するということです。

 

まとめ

経費で落とすとなんとなく得した感じになって、使わないともったいないという気持ちになることがあります。

しかし、経費であっても出ていくお金は同じです。

経費については利益、資金の両面を見ながら支出しなければなりません。

そういった考え方を持っていると、経費の支出を費用対効果で考えるようになり、ますます利益が残る会社に成長すると思います。

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