経理業務はまだまだ「めんどくさい」、「手間がかかる」とイメージをお持ちの方が多いです。
経理をすることによって経営に活用できるデータが取れるにもかかわらず、年一回決算の時にまとめて経理すればいいなど後回しにされがちです。
しっかり経営数字を活用していただくためにも、少しでも経理業務の効率化が望まれます。
そこで今回はクレジットカードを活用した経理業務の効率化についてざっくり解説したいと思います。
現金からクレジットカード支払いへの切替で経理の効率化に!
現金での支払いが多い会社にとっては、現金での支払いをクレジットカードでの支払いに切り替えるだけで大幅な経理の効率化につながります。
なぜならクレジットカードでの取引は経理の自動化ができるからです。
現金での支払いについては、一枚ずつ領収書を仕訳に入力していかなければなりません。
この入力作業がけっこうたいへんです。
領収書の枚数が100枚、200枚と多くなってくると「経理するのが嫌!」となっちゃいます。
一方、クレジットカードでの取引での経理はどうなるでしょうか?
クレジットカードでの取引は、WEB上の明細を自動で会計ソフトに読み込むことできます。
自動なので、一枚一枚ちまちま入力する必要ありません。
領収書100枚が一瞬で読み込めるわけです。
摘要など若干の入力が必要になる場合もありますが、定期的な取引についてはAIが学習していきますので、ほぼほぼ自動で仕訳が入力できるようになります。
この機能を活用すれば、大幅な経理業務の効率化につながるはずです。
飲食店など日々の現金取引が多い会社については、まずクレジットカード支払いへの切替を検討し、会計ソフトへの自動読み込みで経理業務の効率化を図っていきましょう。
カードの使い分けでさらに経理の効率化に!
飲食店など同じスーパーで食材を購入してサランラップなどの消耗品を購入してといった取引が日々あります。
こういった取引のクレジットカードで経理の自動化を行ったとしても、ひと手間増えてしまいます。
それは、消費税において複数の税率が混在しているからです。
食材は消費税8%で消耗品は消費税10%となるので、仕訳を入力する場合に税率ごとに区分して入力する必要があるからです。
クレジットカードの明細では支払った金額しかわからないので、いくら会計ソフトが進化したとは言え税率の区分を分けて自動で仕訳をすることはできません。
そこで取り組んでいただきたいのがクレジットカードの使い分けです。
消費税率ごとにクレジットカードを使い分けることで、仕訳を自動化することができます。
飲食店であれば「食材購入はAカード」、「お酒はBカード」、「消耗品はCカード」といった感じです。
こうすることで、消費税率や勘定科目が統一されますので仕訳の自動化ができ経理業務が効率化できます。
飲食店に限らず、複数の消費税率が混在する取引が多い会社はクレジットカードの使い分けを検討してみましょう。
まとめ
会計ソフトはかなりの進化を遂げ便利になっています。
仕訳の自動化を活用し、できる限り経理業務を効率化し、会計データを経営に役立ていただきたいです。