こんにちは。
大阪の税理士、三松です。
今回は、利益についてのお話です。
1個売れれば、いくら儲かるのか?
1個100円の商品を売った場合に、儲けがいくら増えるのか把握されていますか?
これを知るためには、限界利益率を把握する必要があります。
限界利益率は売上に占める限界利益の割合です。
限界利益は売上から変動費を引いて計算されるため、限界利益を求めるためには、まずは変動費を把握する必要があります。
変動費には商品の仕入代金、梱包して販売するな梱包費用など、売上が増加することによって、同じように増加するものが含まれます。
変動費が把握できれば、売上からその変動費を差し引けば、限界利益が計算されます。
売上100円 - 変動費30円 = 70円(限界利益)
この場合の限界利益率は70円÷100円=70% となります。
100円の商品を販売することで70円の儲けが増えることになります。100円×70%=700円
このように、限界利益率を把握することで売上が増加したら儲けはいくら増えるのかといったことがわかります。
限界利益率は儲ける力を示した指標
限界利益率が70%の場合、100円売上が増加することで、儲けは70円増えることがわかりました。
売上が100円追加されるごとに、利益も70円増加することになります。
つまり限界利益率は儲ける力を示した指標とも言えます!
この比率が高ければ高いほど良い会社と言えます。
また限界利益率を把握することで、いくらの売上を上げれば損益がトントンになるといったこともわかります。
限界利益率が70%で固定費が700円かかっていたとします。
この場合、700円(固定費)÷70%(限界利益率)=1,000円
1,000円の売上を上げれば、損益がトントンになりますし、それ以上の売上は全て利益が増加していくことになります。
これにより、黒字になるにはいくら売ればいいのか、何個売ればいいのかといった目標の数字を把握することができるので、何をどうするといった行動が明確になり、目標達成の可能性が上がります!
まとめ
限界利益を把握するためには変動損益計算書の活用が有効です。
変動損益計算書による業績管理体制を構築して、限界利益率を把握することで儲ける力をさらに伸ばしていきましょう。
変動損益計算書の業績管理体制の構築については、ぜひ当事務所にご相談ください(^^)/