会社の社長としては節税してなるべく税金は抑えたいものです。
しかし、資金繰りに困った時や設備投資を考えているときは銀行から融資を受けなければなりません。
過度な節税を繰り返すことは利益の圧縮につながり、思うように融資を受けられなくなってしまいます。
今回は過度な節税が引き起こすデメリットについて解説したいと思います。
利益が出ていない会社は融資を受けにくい!
資金繰りに困った時に助けてくれるのが銀行からの融資です。
お金が足りない時に融資を受けてピンチをしのぎ、しっかり儲けて利益で融資を返済していく。
このように困った時に助けてくれるのが銀行なのですが、誰でも彼でもお金を貸してくれるわけではありません。
しっかり返済能力がある会社、つまり利益がしっかり出ている会社でないと融資を受けられないということです。
社長の立場からすると「赤字やから資金繰りに困ってるんや」という叫びが聞こえてきそうですが、困ってからでは遅いのです。
もちろん会社経営をしていれば、山あり谷ありで業績が苦しい時もあります。
普段からしっかり利益を出して、ピンチが来た時にスムーズに融資が受けられるように会社の体質を良い利益体質にしておくことが重要です。
節税が融資に影響する理由!
銀行からの融資をスムーズに受けるためには利益を出しておかなければいけないことは上で書いた通りです。
ただ、利益を出すと増えるものがあります。
それが「税金」です。
利益を上げれば、支払う税金が高くなるのです。
そこで経営者としては節税を考えるわけですね。
経費をたくさん使って利益を圧縮していけば、おのずと税金は安くなるということです。
しかし、ここで立ち止まってよーく考えてみてください。
利益が出ていないということは、銀行からの融資を受けにくくなるということです。
社長としてこの利益と税金といったジレンマにさらされてしまうのです。
融資を受けたいなら過度な節税はするな!
「利益を上げたいけど税金は払いたくない」
この考えが成立することはありません。
ですので私の結論としては「融資を受けたいなら過度な節税はするな!」です。
節税自体は悪いことではありません。
合法的な節税には積極的に取り組んでいくべきです。
しかし、過度な節税は違います。
1円でも税金を払いたくないがために、プライベートで使用した経費などを理由をつけて計上するようなことはやめた方がいいということです。
利益を圧縮するということは、会社の業績が悪くなった時に、融資を受けたいと思っても受けられないということになり自分で自分の首を絞めているような行為です。
ですので、融資を受けたいのであれば過度な節税はやめて利益を出してしっかり税金を払っていく必要があるということです。
まとめ
業績の良い会社は数字に潔白です。
節税よりもいかに利益を残すかに考え方がシフトしているかです。
そのような会社であれば業績が傾きかけた時にスムーズに融資を受けることができるのではないでしょうか。
節税したい気持ちもわかりますが、会社を成長させたいのであれば利益に意識を向けていきましょう!
P.Sトラキチ税理士の独り言
タイガースの来期の新外国人も決まりました。
生え抜きの日本人選手が活躍して、うまく外国人が機能すれば「アレ」が見えてくるはずです。