おはようございます。
茨木市の税理士、三松です。
今回は融資についてのお話です。
資金繰りに困ると銀行からの融資を受けることになります。
しかし、銀行もなんでもかんでも融資してくれるわけではありません。
融資を引き出しやすい会社とはどんな会社なのか、ざっくり解説いたします。
融資を引き出しやすい会社になるために金融機関のことを知りましょう!
経営において資金繰りの問題は、避けて通れません。
経営者も資金繰りが楽になればと常に考えいることだと思います。
そのためにも、いつでも事業資金を融資してもらえるような、融資を引き出しやすい会社、つまり融資に強い会社になる必要があります。
では、融資に強い会社になるためにはどうすれば良いのでしょうか?
まずは金融機関のことを知る必要があると思います。
敵を知れば、対策が打てるということです。
まぁ、融資してもらう相手なので敵ではないかもしれませんが(笑)
情報を収集してもらうから、情報を提供するへ!
金融機関を知るうえで知っておいていただきたいのが、銀行員は忙しいということです。
ドラマの福山雅治みたいに、いつも河川敷を走っているわけではありませんが、忙しいです。
忙しい理由の一つは、担当者の取引件数が多すぎて、1社だけにそんなに時間をかけることができないからです。
ですので、会社の話をじっくり聞くことができません。
では、銀行員に会社の状況をわかってもらうためにはどうしらいいのか?
相手が聞いてくれないのであれば、こちらから会社の情報を銀行員に提供するのです。
毎月の試算表をもって銀行に定期訪問するのもいいでしょう。
担当者が毎月来てくれるなら、試算表を渡してアピールするのもよしです。
銀行から資料の提示を要求されないと、試算表などを渡してはいけないといったルールはありません。
どんどん開示することで、当社のことを知ってもらえ、信頼関係が深まっていきます。
顧客の情報量と融資の可能性は比例すると言われています。
たくさんのお金を借りたいのであれば、借り手の方から金融機関に対して積極的に情報を提供していきましょう。
金融機関が欲しい情報とは?
金融機関に情報を提供するといっても、相手が欲しい情報を提供しないとあまり意味がありません。
金融機関が欲しい情報は、ストック情報とフロー情報です。
ストック情報とは、会社の将来性、潜在能力を伝えるためのもの、次のような情報となります。
1経営者の経営能力の高さを表すもの → 経営理念、ビジョン
2競合優位性の高さ → ヒト、モノ、カネ、技術、ノウハウ
3顧客資産 → よい取引先(既存取引先一覧、見込み取引先一覧)
4取引先資産 → 安く質の高い商品を安定的に調達できる仕入ルート
5売る力 → 営業力、販売力、集客力、広告宣伝力
これだけの情報を金融機関に口頭で伝えるのはなかなか難しいです。
そこで、金融機関に情報を伝える手段として活用するのが「事業計画書」です。
事業計画書にまとめることで、会社の情報を提供することができます。
また、フロー情報とは自社の現状を伝えるためのもので、月次試算表や資金繰り表が金融機関へ情報提供するツールとなります。
毎月、金融機関へ試算表を提供することで、金融機関との接触頻度が増し、信頼関係が構築されます。
まとめ
金融機関に会社の情報を提供することが、融資を引き出しやすい会社にになるための第一歩と思います。
事業計画書の作成がたいへんかなと思われる方は、ご相談いただければサポートさせていただきます。
また、TKCモニタリング情報サービスを使えば試算表をデータで金融機関に毎月提供することも可能です。
金融機関へ一人で行くのはちょっと思われる社長は、同行サポートも行ってますので、ぜひご相談ください(^^)/