「税理士から試算表が届くのが2~3ヶ月後だけど、これって普通なの?」
そんな疑問を持っている経営者の方もおられると思います。
結論から言うと、決算や申告をするだけであれば大きな問題はないかもしれません。
しかし、
試算表を経営判断に活用したいのであれば、2~3ヶ月後では遅いと私は考えています。
理想は翌月に前月の試算表が完成し、売上や利益、資金の状況を確認できる状態です。
今回は、なぜ試算表を早く作る必要があるのか、そして翌月に試算表を確認できる体制を作るためにはどうすればいいのかを解説します。
試算表が見れいないことは問題なのか?
試算表が見れいないということは、現時点での売上や利益、お金がいくら残っているのかということが把握できないということです。
いわゆるどんぶり勘定というやつで、社長の感覚だけで経営していることになります。
もちろん経営者の感覚というのは大切だと思いますが、勘だけに頼った経営というのは非常に危険だと思います。
会社経営において試算表がない状況をを車に例えると、
スピードがどれくらい出ているのか?
ガソリンはどれだけ残っているのか?
地図もなくどこを走っているのかわからない。
まさにこんな状況です。
非常に怖いですよね。
会社経営において試算表が見れないということは危険な状況ということです。
翌月に数字を見る必要性!
では、試算表はいつまでに作成するのが良いのか?
ズバリ、翌月には前月の試算表が出来上がるのが理想です!
今が8月20日だったとします。
ここで税理士から提出された試算表が5月のものであれば社長はどう考えるでしょうか?
「5月は売上がこうで利益がこうで~」と説明されても、「そんな前の話されても」となりませんか?
3ヶ月前の数字を見たところであまり意味がないという感覚になってしまうのです。
しかし7月の試算表で数字を確認できた場合はどうでしょうか?
「先月、売上が落ちてるからあと10日で盛り返そうか」
「利益率が上がってきている。先月からの改善の効果がでてきたな」
と数字に興味が持て、今後の経営に活用することを考えることができるのではないでしょうか。
試算表が早く出来上がることは、改善策をより早く打てるということでもあります。
だから、翌月には試算表が見れる体制を構築してほしいのです。
なお、試算表を毎月早く作成することは、経営判断だけでなく金融機関への融資相談でも重要です。
月次決算を早める方法
月次決算を早めるためには、経理体制の構築はもちろんのこと各部署の協力が必要不可欠です。
経費についてはこまめな精算と日々の入力が重要です。
経理担当者がいない場合で社長が経理をしている場合に経理を溜めがちです。
溜めてしまうと次にやる時に気が重くなって先送りになってしまいます。
経理業務は少しずつでも毎日、少なくとも1週間に一回は入力をするようにしましょう。
あと月次決算を早めるためには売上の請求、仕入の請求業務を早くすることです。
売上の請求は社内の問題なので頑張れば早めることができますが、問題は仕入の請求書です。
仕入の請求書が届くのが遅くて、なかなか月次決算が早まらないといった事例をよく聞きます。
本気で月次決算を早めるのであれば、取引先に相談し請求書の送付を早めてもらいましょう。
難しい場合は納品書で仕入を計上することも検討してみましょう。
試算表はあくまでも経営判断をするための情報を得るためのものです。
月次決算では一定の正確性を確保しながら、経営判断に間に合うスピードも重要です。
すべての数字が確定するまで待っていては月次決算が遅れてしまいます。
金額的重要性が低いものなどについては、合理的な見積額を用いるなど、一定のルールを決めて月次処理を行う方法もあるので検討してみましょう。
数字を経営判断に使う
試算表の作成を早めることが目的ではありません。
試算表から出てくる数字を経営判断に使うのが早く試算表を作成する最大の目的です。
数字は現実を教えてくれます。
その現実を知ったうえで、どのように改善していくのかを考える。
売上を上げる、利益率を改善する、経費を下げる、融資を受けて資金力を上げるなど。
そうするためにはどう行動していくのかを考えて実行する。
そしてまたその結果として試算表で数字を確認する。
この繰り返しが経営を良くしていく方法であり、数字を経営判断に使うということです。
まとめ
試算表が2,3か月後に出てくる会社は大丈夫なのかという視点でまとめてみました。
もちろん試算表がなくても経営ができている会社もあると思います。
ただ、数字を見ることでもっとよくなり、社長の不安も消すことができるかもしれません。
三松会計事務所では、翌月に試算表を確認できる月次決算体制づくりをサポートしています。
経理業務を効率化し、できるだけ負担をかけずに毎月の数字を確認できる体制をつくる。
そして、出来上がった試算表を渡して終わりではなく、その数字をもとに経営者の方と一緒に会社の現状やこれからについて考えていきます。
私たちが目指しているのは、一方的に答えを出すコンサルティングではありません。
会社の数字を一緒に確認し、経営者の方が次の一手を考えるためのサポートをすることです。
「試算表が出てくるのが遅い」「もっと会社の数字を経営に活用したい」という経営者の方は、お気軽にご相談ください。
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