スーパーなど一般的な小売店で商品を買うとレシートをもらいます。
でも経費で落とすために「領収書ください」といってレシートとは別に領収書をもらう方もおられのではないでしょうか。
このように、経費にするためには、領収書でないといけないと思っている方も多いと思います。
今回は領収書とレシートの違いについて、ざっくり解説いたします。
領収書とレシートの違い
支払い金額を経費にするためには、証拠資料が必要になります。
そのための証拠資料が、「領収書」であり「レシート」であります。
どちらの書類も「いつ、誰に、何のために、いくら」支払ったのかを証明するものになるからです。
そういう意味のおいて、領収書もレシートも税務的には違いはありません。
ですので、レシートでは経費にならないということはなく、領収書であろうと、レシートであろうと経費の証拠資料となります。
経費にするならレシートの方がいい!
領収書であってもレシートであってもどちらも経費の証拠資料とすることができるので税務的には違いはありませんが、証拠能力の高さでいうと少し違いあります。
領収書の方が、カチッとしていて正式な形式のような感じがし証拠能力も高そうなので、「領収書ください」という人が多いのですが、
むしろレシートの方が証拠能力が高いんです!
その理由は、次の項目が記載されているからです。
レシートにはこの4点がきっちり記載されています。
特に重要なのは④です。
領収書の場合、日付、金額、お店の名前は記載されていても、購入したものの内容が記載されていないことがあります。
記載されていたとしても、「お品代」や「商品代金として」など、何を買ったかわからない場合があります。
一方レシートには購入したものの内容が詳細に記載されていますので、領収書より証拠能力が高いと言えるということです。
また、手書きの領収書よりも印字されたレシートの方が証拠能力が高いというのは言うまでもありません。
このようにわざわざ領収書をもらわなくても経費の証拠資料としてはレシートで十分だということです。
領収書やレシートがないとどうなるのか?
領収書やレシートは経費の証拠資料になります。
領収書やレシートがないとなると、証拠資料がないということですので税務調査で問題となる可能性があります。
税務調査では、帳簿を確認しながら気になる取引について領収書や請求書といった証拠資料の確認が行われます。
そこで領収書やレシートといった証拠資料がないと、その取引は架空の取引じゃないのかといった感じで疑われるということです。
証明するものがないので、経費が認められなくなって追加の税金や罰金を支払う必要が出てきます。
そうならないためにも、領収書やレシートといった証拠資料はしっかりと保管するようにしておきましょう。
まとめ
領収書、レシート共にどちらも経費の証拠資料として違いはありません。
ただし、詳細が記載されているレシートの方が証拠能力が高いです。
ですので、わざわざ領収書をもらわなくてもレシートがあれば十分です。