事業を発展させていくためには日々の経理を大切にしてほしいと思っています。
経営者にとって経理は「めんどくさい」、「経理するくらいなら営業に力を入れた方が儲かる」といった考えをお持ちの方も多いと思います。
経営者にとって経理の目的が「税務申告のため」、「融資を受けるため」となっているからだと思います。
確かにその目的もあるのですが、経理を大切にしてほしい理由は他にもあるのです。
自社を守るための証拠作り
経理を大切にしてほしい理由の一つが「自社を守るための証拠作り」になるからです
取引先とのトラブルや税務調査があった場合、毎日、会社自身で帳簿をつけていれば「証拠力の高い記録」として取引先や税務署、裁判所にも正々堂々と帳簿を提示することができます。
毎日、会社自身で帳簿をつけているというのが重要なポイントです。
年に一回まとめて記帳したり、外部へ記帳代行を依頼していたりする場合には、その帳簿の証拠力は、毎日正確に記帳された帳簿の証拠力と比べると、格段に低くなってしまいます。
取引先や税務署とはトラブルにならないに越したことはありませんが、いざという時に帳簿が重要な証拠資料となる場合があるので日々の経理を大切にしてほしいところです。
経営者自身への報告
日々の経理を大切にしてほしい一番の理由は、この経営者自身への報告です。
経営者自身への報告は倒産防止につながるからです。
日々の取引を会社で自ら記録していれば、細かな変化にもいち早く気づけるはずです。
変化に気づくことで次の一手が早く打てるようになります。
早めの打ち手が結果として倒産という最悪の事態を防止するのにつながるのです。
「お金がない、お金がない」と言っていても、日々の経理をしていなければその原因が何なのかがわかりません。
日々の経理をしていれば、「原価率が上がっているな」とか「交際費を使い過ぎだな」といった風に原因を確認できて対策を打てるということです。
また経営者の関心が高い節税についても日々の経理が関わってきます。
日々の経理をすることによって現状を数字で把握でき、「100万円のお金を使って30万円の節税をしよう」といった節税対策が取れるのです。
日々の経理をしてなければ、今どれくらい儲かっているかというのは経営者の感覚でしかありません。
どれくらい節税にお金をかけていいかもわかりませんし、節税したら赤字になってしまうかもしれません。
節税したいなら日々の経理を大切にしましょう
まとめ
経理はめんどくさいというイメージがありますが、会社を発展させるための重要なツールです。
日々の経理を大切にし、数字を把握して経営に活用していきましょう。
P.Sトラキチ税理士の独り言
オープン戦も残り3試合。
調整段階とは言え阪神タイガースの成績はあまりよろしくありません。
たかがオープン戦、この時期にいくら好調でもシーズンの成績に加算されるわけではありません。
でも、されどオープン戦、残りの3試合はきっちりとした試合をして開幕に弾みをつけてほしいものです。