おはようございます。
大阪の税理士、三松です。
今回は限界利益率を高める方法について考えていきたいと思います。
限界利益率(粗利率)とは?
限界利益率については、このブログで何度かご説明させていただきました。
変動損益計算書における限界利益の求めた方が次の算式
(売上)ー(変動費)=限界利益 です。
この限界利益を売上で割ったものが限界利益率です。
ざっくり言うと、売上総利益率(粗利率)と思ってもらってもいいかもしれません。
この限界利益率を高めるとどのように数字が変化するのでしょうか?
限界利益率を高めるとどうなるのか?
限界利益率が30%の場合の限界利益を見てみましょう。
売上高が1億円とすれば、1億円×30%=3,000万円が限界利益となります。
では、限界利益を5%高めることができた場合の限界利益はどうなるでしょうか?
1億円×35%=3,500万円 と5%高めるだけで500万円も利益が上がりました。
売上は同じ1億円でも、利益は500万円も増加することになります。
限界利益率を高めることで、利益が膨らんでいきます。
逆に限界利益率が下がると、一気に利益が低下してしまうので注意が必要です。
限界利益率を高めるためにはどうすればいいのか?
限界利益率を高めることが重要だということはわかっていただけたでしょうか。
では、どのようにすれば限界利益率を高めことができるのでしょうか?
まずは、自社の商品価値を高めることです。
商品やサービスに付加価値を付けることができれば、それだけ値段を上げることができます。
値段を上げることができれば、原価(変動費)が変わらなければ限界利益率は高まります。
自社のオリジナリティを出した商品やサービスを考えて、お客様に満足いただくかが勝負です。
難しいかもしれませんが、商品価値を高めることができれば、限界利益率を高めることができます。
次に、安易な値引きの見直しです。
「値引きしないと売れない」といった勝手な思い込みをしていませんか?
商品に価値があれば、値引きしなくてもお客様に購入いただけます。
値引き販売が限界利益率を下げている要因かもしれません。
値引き販売を見直すことで、限界利益率を高めることができます。
さらに取り組んでいただきたいのが、限界利益率の高い商品の販売促進です。
限界利益率の高い商品の販売高が増えれば、事業全体としての限界利益率が高まります。
限界利益率の高い商品の販売を促進するとともに、限界利益率を下げている商品の販売の見直しも必要です。
そのためにも、商品ごとの限界利益率の把握が必要となります。
まとめ
限界利益率を高めることで、会社の業績は良くなっていきます。
自社の強みを考えて、他社との差別化を図る商品の開発が必要です。
簡単なことではありませんが、そこが経営の醍醐味でもあります。
限界利益率を改善して、業績改善につなげていきましょう(^^)/