本日も昨日に引き続き運転資金についてお話したいと思います。
昨日は入金と支払いのズレによって生じる必要な資金としてのお話をさせていただきました。
本日は違う角度でとらえた場合の運転資金について考えてみたいと思います。
月間の固定費を把握する
経費には売上の増減に連動する「変動費」と売上の増減には影響を受けない「固定費」の二種類があります。
今回はこの固定費に着目したいと思います。
では、固定費にはどういった経費が含まれるでしょうか?
例えば「人件費」、売上のあるなしに関わらず従業員さんにはお給料を支払わなければなりません。
また事務所や工場などを賃貸している場合は、家賃も固定費に該当します。
このように売上の増加や減少と関係なく、毎月固定的に発生するものがその名の通り「固定費」となります。
まずは会社で固定費に該当するものをピックアップしてください。
毎月いくらの固定費が発生しているか把握することができると思います。
固定費の〇ヶ月分を運転資金として蓄える
毎月の固定費がいくらになるか把握できましたでしょうか?
その金額は売上が0円であっても支払いが発生します。
現在の現金が100万円で、固定費が月に50万円かかるのであれば、2ヶ月売上が0円だと現金はなくなってしまいます。
要は売上がなくても会社を続けることができる余裕資金を運転資金と考えることができます。
できれば毎月の固定費の3ヶ月分、さらに余裕を持たすのであれば6ヶ月分はほしいところです。
お金が減ってくるとやっぱり不安になります。
昨日の運転資金の考え方と今日の固定費の何ヶ月分という考え方の両方を合わせた運転資金をもっておくのが一番良いとは思いますが、なかなか簡単なことではないと思います。
でも、こういった余裕資金の考え方を持ち合わせていると無駄な資金を使わなくなりますし、何かあったときのために会社にお金を残そうという考え方に変わってくるのではないでしょうか。
利益や資金繰りといった数字と向き合って会社を発展させていきましょう!