おはようございます。
大阪の税理士、三松です。
先日、お客様と今期の計画目標について実績との比較をお話させていただきました。
売上目標だけを重要視してしまった失敗!
「今期は2億円の売上を目指したい」そういった思いの経営計画を作成されました。
そして数ヶ月後の業績検討会では、目標売上と実績との差異についてお話させていただきました。
「目標売上にいくら足りないか」、「目標売上を達成するためにどうするのか?」、「今後の売上見込みはどうなっているのか?」といったように終始売上についてのお話をお客様とさせていただきました。
そのことを思い返しながら「はっ!」と気づいてしまいました。
目標売上にこだわりすぎて、利益の話をしていない…!
確かに会社として売上を上げることは重要です。
目標売上が達成できれば、利益も出るといった計画になっています。
しかし、売上だけに固執してていいのでしょうか?
目標売上を達成しても利益が出なければ意味がない!
計画上は目標売上を達成すれば、利益が出ます。
あくまでも、利益率が同じならです。
目標売上を達成するために、値引き販売をしたり、広告宣伝費を増やしたために利益率が落ちる可能性があります。
仕入原価の高騰により利益率が落ちる場合だってあります。
1億円で利益率が10%だった場合の粗利益は1,000万円ですが、2億円の目標売上を達成したとしても利益率が5%に落ちてしまうと利益は同じく1,000万円となってしまいます。
また、人件費などの固定費が増加してしまうと、目標売上を達成しても最終的には利益が減っていたということも考えられます。
こういったことから、目標売上だけにとらわれず、利益に着目してさまざまな角度から、計画と実績の差異についてお客様とお話するべきだったと後悔しております。
まとめ
会社を継続するためには、利益が必要です。
利益をしっかり出して、税金を払わなければ会社のお金は増えません。
利益の源泉となるのは、売上ですが、売上だけを追いかけても利益が残るとは限りません。
重要なのはやはり利益です。
しっかりと利益が残る黒字体質の会社になれるようお客様をサポートしていきたいです。