社会福祉法人と言えど利益を出してしっかりと経営をしていかなければ事業を継続することはできません。
今回は社会福祉法人で確認しておきたい経営指標を見ていきたいと思います。
社会福祉法人の経営指標!
サービス活動増減差額率
法人の主とする事業の収益性を示す指標です。
マイナスとなる場合は主とする事業によって赤字が発生している状況を示します。
継続する場合、将来的な財務状況の悪化につながることによって法人経営の安定性を損なうおそれがあるので注意するようにしましょう。
計算式:サービス活動増減差額 / サービス活動収益計
人件費比率
社会福祉サービスを実施する上で合理性のある必要な支出が行われているかを把握する指標の1つです。
社会福祉法人の場合、人件費の割合が大きくなる傾向にあり人件費比率を値をしっかり確認することが収益性を確保することにつながります。
適切な福祉サービスを提供する上で、適切な人員配置と適正な報酬水準確保は不可欠であるため、一概に低い比率が望ましいとは言えません。
安定的な経営のためには固定費に関する比率であるため人件費率の値を一定水準に抑える必要があります。
人件費比率の値が高い水準にあり収益性が悪化している場合には、過剰人員となっている可能性があるので確認するようにしましょう。
計算式:人件費 / サービス活動収益
事業活動資金収支差額率
当年度の事業活動による資金収入と資金支出のバランスを示す指標であり、資金の獲得能力を表します。
事業活動資金収支差額は借入金返済及び将来投資に向けた資金準備の原資となるため、本指標の値はプラスであることを要します。
2期連続でマイナスの場合は恒常的に事業活動支出が事業活動収入を上回っている状態となっている可能性があり、事業の継続性が危ぶまれることになるので注意しましょう。
計算式:事業活動資金収支差額 / 事業活動収入計
正味金融資産額
法人の保有する金融資産の純額です。
社会福祉法人の有する内部留保について純資産ではなく資産として保有する金融資産額に着目した指標です。
計算式:現預金+有価証券+定期預金+投資有価証券+○○積立資産-運営資金借入金
まとめ
社会福祉法人における経営指標を確認しました。
決算の時に確認するのもいいですが、月次決算において毎月確認することで数字の変化読み取ることができます。
経営指標を活用して社会福祉法人の運営をより良い方向に導いていきましょう。
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P.Sトラキチ税理士の独り言
初めて2軍のSGLスタジアムに行ってきました。
めちゃくちゃきれいな球場です!
福島圭音の活躍も見れて満足です。支配下目指してがんばれ!