おはようございます。
大阪の税理士、三松です。
今回は、「資金繰り」についてのお話です。
利益が出ているのにお金が足りないのはなぜなのか?
損益計算書の数字をみていると、しっかり利益が出ているのに、会社のお金がなかなか増えていかないとか、むしろお金が減っているといった状況があります。
いわゆる「勘定合って銭足らず」といった状況です。
利益が出ていても、資金は不足しているということです。
このままの状態が続くと、資金不足に陥って事業の継続が困難になってしまう場合があります。
なぜ、利益が出ているのに資金が足りないといった状況が生じてしまうのでしょうか?
それは、利益の流れと資金の流れは一致しないからです。
利益が100万円増えたからといって、預金口座のお金が100万円増えるとは限りません。
利益が出ているからお金も増えているだろうという感覚で安易に経営を進めると、たいへん危険です。
お金が寝ている状態とは?
では、なぜ利益と資金の流れは一致しないのでしょうか?
原因の一つとしてお金が寝ている状態になっている可能性があります。
お金が寝ている状態とは、お金が在庫や売掛金として現金以外の形で止まっている状態のことです。
在庫や売掛金は、将来現金化され戻ってくるものですが、まだ現金化されていないため、その分だけお金が寝ている(固定化される)ことになります。
在庫や売掛金が増加すると、それだけお金が寝ている状態が増加しているということですので、資金不足に陥ってしまう可能性が高まります。
資金繰りの改善をするためには、このお金が寝ている状態を極力減らす必要があります。
在庫は極力持たないようにする。売掛金の早期回収を徹底する。
こういったことに取り組んで、お金が寝ている状態を少しでも減らすようにしましょう。
利益アップだけでなく、資金管理も大切!
会社は一時的に赤字になっても、すぐに倒産することはありません。
しかし、資金が足りなくなれば、新たに調達できない限り、会社は確実に倒産へと追い込まれていきます。
倒産を防ぐためには資金不足にならないようにすることが大切です。
そのためには、毎月の損益の確認と一緒に資金管理も行うことが重要になってきます。
まとめ
資金が不足してしまうと、会社は倒産してしまいます。
そのためにも、毎月に資金管理が必要となります。
資金管理をすることで、利益を増やすことだけでなく、お金が寝ている(資金の固定化)状態を極力減らすことが重要になってきます。
資金管理のことでお悩みであれば、ぜひ当事務所にご相談ください(^^)/