おはようございます。
茨木市の税理士、三松です。
今回は「月次決算」についてのお話です。
決算対策や節税対策をやりたいが…
今年ももう11月です。
個人事業主の方であれば、あと2ヶ月で決算となります。
「え、決算するのは3月15日まででいいんじゃないの?」
といった声が聞こえてきそうですが、3月15日は確定申告の提出期限であって、決算対策や節税対策として実行できるのは今年の12月末までということになります。
3月15日に税金の額がわかって、「こんな高い税金払えない」となったところで後の祭りです。
そうならないためにも、11月、12月でしっかり対策を取りましょう。
「でも、今の利益もわからないのにどうやって対策をしたらいいんだ?」と思われた方もおられるかもしれません。
もちろん、現状での利益が把握できていないと対策を取ることはできません。
儲かっていると思って、いっぱい経費を使ったら、最終赤字になってしまったとか、利益をしっかり出すために経費を削減したら大幅に利益が増えて思わぬ税金を払うことになった、なんてことも考えられます。
そうならないために、取り組んでいただきたいのが、毎日の経理であり月次決算です。
月次決算で毎月の利益を確認する
経理が苦手な方にとっては嫌な話かもしれませんが、毎日コツコツ経理に取り組んでみましょう。
経理をしっかり取り組むことで、月次決算ができるようになります。
この月次決算とは、一ヶ月間の売上、経費、利益をまとめたものです。
本来の決算は1年に1回ですが、それを12回に分けて毎月儲かっているのか、いないのかを確認します。
毎月利益を確認しているので、現時点で今年はどれくらいの利益があるかということがわかります。
今であれば、最低でも9月、早いところならば10月までの利益が把握できるということです。
月次決算を利用して決算対策や節税対策をやる
月次決算に取り組んでいることで10月までの利益が把握できています。
あとは、これに11月、12月の利益見込みを加えれば、今年の決算の数字が見えてきます。
月次決算をすることで、未来の数字が見えるようになるんです。
そして、その未来の数字が社長の考えより少なければ、残りの期間でもっと利益を上げる方法を考えなければなりません。
営業に力を入れて売上を増やすのか、無駄な経費を減らすのかといった決算(利益)対策が取れます。
予想以上に利益が出そうなら、来年買う予定だったものを前倒しで買ったり、従業員さんに還元の意味で賞与を出すといった節税対策に取り組むことができます。
月次決算をすることで、未来の数字も自分で作ることができるということです。
まとめ
毎年、確定申告期限の間際になって経費を使いすぎたとか、税金が高いと思われている個人事業主さんは、ぜひ月次決算に取り組んでみましょう。
経理はたいへんかもしれませんが、月次決算に取り組むことで、決算対策や節税対策をできますよ(^^)/
月次決算を取り組んでみたいと思われた方は、三松会計事務所ぜひご相談ください。