さぁ経理をやるぞと思って、取りかかって最初にぶち当たる壁が「勘定科目」の選択です。
簿記の知識がなかったり、経理に慣れていない人はこの勘定科目の選択に悩んでしまいます。
「どれにしたらいいかわからへん」
「もう嫌やー」
となって経理をやりたくないとなるのです。
勘定科目には正解はありません!
勘定科目の選択という、最初の壁を超えるためにも知っておいてほしいのが、「勘定科目には正解はない」ということです。
極端な話、どの勘定科目を使っても問題はありません。
ガソリン代を「車両費」で経理しても「旅費交通費」で経理しても、もしくは「消耗品費」で経理してもその選択は間違いではないということです。
ただし、原価と経費は分けておいた方がいいかなと思います。
例えば飲食店で食材を買ってきたら、「仕入」です。
これを何でも良いからといって「消耗品費」で経理するのはさすがに違います。
仕入は「原価」を集計する科目で消耗品費は「経費」を集計する科目になります。
原価を経費で経理してしまうと、原価率の適正な把握ができなくってしまいます。
つまり勘定科目に正解はないというのは、経費の科目のお話になります。
経費の科目であれば、少々違う科目で処理しても問題はないので、あまり悩み過ぎないよう経理業務を進めましょう!
勘定科目を決めたら統一すること!
勘定科目に正解はありませんが、一度この勘定科目と決めたらずっとその科目を使うようにしましょう。
浮気はいけません(笑)
なぜ、正解はないのに使い続けなければいけないのか?
それは分析するために必要だからです!
経理をすることは、さまざまな数字を活用して分析することに大きな意味があります。
例えば、ガソリン代を「旅費交通費」という科目で経理していたとします。
ガソリン代が去年と比較して増えているのか減っているのかという確認しようと思ったら、旅費交通費の勘定科目を見れば一発でわかるということです。
もちろん他の経費が含まれている場合(駐車場代など)は一発ではわかりませんが、おおまかな予測はできます。
これを今年は旅費交通費で経理し、去年は車両費で経理していたとなると、ぐちゃぐちゃになって分析どころではありません。
そうならないためにも、一度決めたら、その勘定科目を使い続けるようにしましょう!
まとめ
経理で悩んでしまうことが多い勘定科目の選択です。
あまり深く考えすぎず、自分がこれと思った勘定科目で処理することで経理業務を進めていきましょう。
もし「この科目でいいのかな?」、「しっかりとした科目を教えて欲しいな」と不安になられる方は、お気軽にお問い合わせください。