ガソリン代は何の勘定科目で経費にするのか?

  • 2019年1月23日
  • 2020年6月19日
  • 会計

確定申告も近づいてきて、これは経費だ、これは経費ではないといった領収書の整理に追われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

経費とプライベートをしっかり区分して適正な申告をするように心がけましょう。

税金は払過ぎもよくありませんし、意図して少なくするのもよくないことです。

さてさて、今回は「ガソリン代は何の勘定科目で経費にするのか?」といった題目で、勘定科目の使い方についてお話したいと思います。

 

ガソリン代は消耗品費?

ガソリン代を支出した場合、みんさんはどの勘定科目を使用されているでしょうか?

「消耗品費」、「旅費交通費」、「車両費」

といった勘定科目が一般的に挙げられるかと思います。

 

3つも同じような科目があると迷って方も多いかもしれません。

 

実際のところ、これらの勘定科目のどれを使っても正解です

 

税務署の手引きなんかには、「消耗品費」にガソリン代を入れてくださいねといった記載があったりしますが、絶対にそうしなければならないという決まりはありません。

勘定科目はある程度のルールはあるものの、絶対的なルールが決まっているわけではありません。

経理する会社や事業主が「この科目で処理する」と決めてオッケーなんです。

 

会社が「旅費交通費」にするといえば「旅費交通費」ですし、「電車代と区別したいからガソリン代は車両費にしよう」と決めれば「車両費」になります。

勘定科目は一般的な範囲内で、どの勘定科目を使っても問題ありません。

 

どの勘定科目を使ってもいいからといって、飲食店がガソリン代を「仕入」に入れることはやめてくださいね。

これは一般的な範囲を超えた使い方になってしまいます。

仕入は売上原価を構成するものですから、利益率とかに影響を与えるので、経営分析とかができなくなってしまい会計を経営に活用できなくなってしまいます。

 

また、自由に勘定科目を判断していいからといって何でもかんでも「雑費」で処理するのもやめてくださいね。

「雑費」の金額が多額になり過ぎると、税務署に「おかしいな」と思われて税務調査になることもありますから。

 

一度決めたら勘定科目は変更しない

「旅費交通費」、「消耗品費」、「車両費」、どの勘定科目で処理してもいいのですが、会社がこの科目を使用すると決めたら毎年同じ科目で処理するように継続してください。

 

継続することでどのようなメリットがあるかというと、前年との比較ができるようになります。

「今年はがガソリン代が増えてるな」といったことが、勘定科目をみれば一目でわかることになります。

 

これが、前年は「旅費交通費」で今年は「車両費」で処理していたら、増えているのか、減っているのかさっぱりわかりません。

勘定科目の中身まで精査して、集計しなければならなくなってしまいますので、たいへんです。

 

また、勘定科目を継続することで毎月の推移を見れるようになります。

「この月、旅費交通費がめっちゃ高いやん」となったとき、ガソリン代の値上げがあったとか、遠方への出張があったとか、いろいろ発見することができます。

 

勘定科目の推移が経営者に気づきを与えてくれるのです。

 

まとめ

経費の勘定科目は、基本的にはどの勘定科目を使用しても問題ありません。

会社で独自の勘定科目を作ってもオッケーです。

でも、この科目を使うと決定したら継続適用するようにしてください。

そうすれば、いろいろな数字の変化が見えてきます。

 

会計は税務署への申告のためだけにするのではありません。

会計は企業の経営分析に使うもですから、経営分析に活かせるように勘定科目も設定していきましょう。

 

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