ドラえもんは誰もが知っているアニメのキャラクターです。
22世紀の未来からやって来たネコ型ロボットですね。
子供の頃や大人になってからでも、一度は「ドラえもんが欲しいー」という気持ちになったことがあるのではないでしょうか。
そういうわけで、今回は実際のにドラえもんを購入した場合の経理処理はどうなるのか考えてみたいと思います。
どのように経理処理するかは、ドラえもんの値段に秘密が隠されています。
ドラえもんは減価償却資産
ドラえもんを購入した場合、どの勘定科目で経理をしたらいいのでしょうか?
ドラえもんは、ネコ型ロボットですので会計上の分類で言うと「機械装置」に該当することになります。
つまり、ドラえもんは減価償却資産に該当します。
「減価償却」とは、金額の大きなもの何年かに分けて経費にすることを言います。
100万円の車を購入した場合、1年で20万円ずつ5年間で経費にしていくというイメージです。
どうして購入した時に一括で経費にできないのでしょうか?
例えば車であれば一般的に将来に渡って使用するものです。
購入した年だけではなく、数年に渡って使用することになるので経費も使用期間に合わせて計上できるようにしましょうというルールになっています。
そうすることによって、「毎年適正な利益が把握できるようになりますね」ということです。
もし、購入時に全額経費計上してしまうと、購入した年は大きく赤字になってしまって、翌年から車を使用しているにもかかわらずその経費は計上されずに利益が大きくなってしまうということになってしまいます。
そうならないために会計には減価償却というルールがあります。
ドラえもんを購入した場合も購入時だけでなく将来に渡って活用していくはずです。
そのためドラえもんは減価償却資産である「機械装置」に該当することになります。
ドラえもんの値段によっては購入時に経費処理も可能!
ドラえもんは減価償却資産という説明をしましたが、減価償却資産であっても購入時に経費計上できる可能性があります。
減価償却資産であっても、取得価額つまり購入金額が10万円未満のものについては、税法上、購入時に経費計上しても良いとされています。
この購入金額が10万円未満の資産を少額減価償却資産と言います。
10万円に満たない少額なものであれば、わざわざ按分して経理しなくてもいいですよということです。
つまり、ドラえもんの値段によっては、購入時に経費計上が可能ということです。
では、ドラえもんの値段はいくらなのか?
未来デパートでは、ドラえもんが次の価格で売られています。
特別価格20万円
めっちゃ安い(笑)
あのドラえもんがたったの20万円です。
ソフトバンクのペッパーくんとほぼ同額です!
あの性能でこの値段なら即買いかもしれません。
ということで、ドラえもんの値段は10万円を超えますので、少額減価償却資産には該当せず経理上は減価償却することになります。
中小企業者等の特例を使えば、ドラえもんは購入時に経費計上できる!
ドラえもんを是が非でも購入時に経費処理したい方にとっては、もう一点確認すべきポイントがあります。
それが、中小企業者等の特例です。
つまり、青色申告をしている中小企業者等に該当する会社であれば、購入金額が30万円未満の減価償却資産についても、減価償却はせずに購入時に経費処理してもいいですよという特例の規定です。
この特例を使えば、値段が20万円であるドラえもんは購入時に経費処理できるということです。
ついに、ドラえもんを購入時に経費処理することできました。
ということは、節税対策にドラえもんを購入することもアリということです。
ただし、少額減価償却資産の特例は年間300万円までが限度となっています。
ドラえもんだけで言うと15体までしか購入できません。(1体で十分過ぎるか)
他にも30万円未満の減価償却資産を購入している場合は、それも含めて300万円の判定を行いますので注意が必要です。
まとめ
ドラえもんの値段に絡めて、減価償却資産の購入時に経費になる基準を説明しました。
節税対策などで「30万円未満のものを購入してださい」ということを耳にされたことがあると思います。
中小企業であれば、一括で経費で落とせる基準として30万円未満という金額がありますので参考にしていただければと思います。
またドラえもんを購入する場合、ひみつ道具は別売りみたいなのでご注意くださいね(笑)
ひみつ道具はおそらく減価償却資産になるはずです。(けっこう値段が高額なので)