会計ソフトが進化して今ではとても便利になっています。
なかでも自動化が進み誰でも簡単に経理処理ができますよと。
数字をタイムリーに把握するためにも自社で経理を行うことは重要ですが、初期設定を間違うと大変なことになってしまいます。
クラウド会計は初期設定が重要!
クラウド会計ソフトでは自動化が進み、領収書をスキャンするだけや銀行のデータを連携させるだけで仕訳を生成できるようになっています。
ワンクリックまではいかないかもしれませんが、本当に簡単に経理ができるようになってきています。
ただし、経理が簡単にできるからといって、それが正しい経理処理になっているかは怪しいところです。
正しい経理処理をするためにはクラウド会計ソフトの設定が重要になります。
飲食店を例に挙げてみたいと思います。
イオンで毎日、食材を購入していたとします。
クラウド会計ソフトでは、イオン=仕入と判断して経理処理することになります。
では、イオンでお店の備品を購入した場合はどうでしょうか?
クラウド会計ソフトではイオン=仕入として認識しているので、備品を購入したとしても「仕入」として経理処理することになります。
そこで「イオンでは消耗品も購入するよ」というのをクラウド会計ソフトに覚えさす必要があります。
そのうえで、この取引が仕入なのか消耗品費なのか人間が判断する必要があります。
どちらも経費なので大きな違いはないかもしれません。
しかし、クラウド会計ソフトの自動化を信頼しきっていると「正しい原価率を把握できない」、「資産計上すべきものが仕入に計上される」などの経理処理の誤りが生じるリスクがあります。
ですので設定をしっかりして、経理処理する時に正しい判断をする必要があります。
ただし最新のクラウド会計ソフトではさらに進化して領収書の内容まで読み取って仕訳を判断するようにもなってきているみたいです…
クラウド会計を利用してタイムリーな経営数字の把握を!
クラウド会計ソフトをうまく活用すれば経理業務が簡単になり、毎月タイムリーな経営数字を把握することができるでしょう。
そのためにも初期設定が重要になりますし、自動化における日々のメンテナンスが必要になります。
経理処理の判断もそうですし、クラウド会計ソフトの設定や使い方に不安がある方は、税理士に毎月チェックしてもらうようにしましょう。
経営判断を間違わないためにも、正しい経理処理が必要になります。
経理が簡単になったからといってめちゃくちゃな経理処理では意味がありませんからね。
まとめ
クラウド会計ソフトを利用する場合、初期設定をしっかりしないとずっと間違った経理処理をしてしまう恐れがあります。
自動化を過信せず、入力した経理処理を確認し正しい経営数字を経営判断に活用していきましょう。
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P.Sトラキチ税理士の独り言
佐藤輝明選手がセ・リーグMNPを受賞しました。
今年の成績から言えば文句なしの受賞です。
来シーズンも今季以上の活躍を期待しています。