おはようございます。
大阪の税理士、三松です。
今回は「人件費」についてのお話です。
人件費は低く抑えたい!
人手不足が叫ばれる現代の世の中では、どこの会社でも求人に苦労されています。
また人材は人財と呼ばれるように、人を大事にする経営者は、頑張っている社員さんにはお給料をいっぱい支払ってあげたいと思われているのではないでしょうか。
ただ、人件費は固定費で、売上に関係なく発生する費用です。
固定費が増加すると会社の利益を圧迫します。
従業員さんに還元してあげたいと思う反面、人件費はなるべく抑えたいといった気持ちもあるのではないでしょうか。
経営者としては非常に悩ましいところです。
生産性を上げて労働分配率を下げる!
このような悩みを解決するためには、生産性を上げて付加価値を高めることに力を入れましょう。
付加価値を高めるということは、利益率が上がります。
利益率が上がるとどうなるかというと…
利益率が50%で労働分配率が60%の会社があったとします。
利益率を10%と高めて、労働分配率を55%に下げた場合は次の図のようになります。
ポイントは、労働分配率が55%に下がったにもかかわらず、人件費は330に増加しているということです。
経営者としては労働分配率が下がって嬉しいですし、従業員さんも給料が高くなって嬉しいはずです。
まさにWin-Winの関係です。
さらに、会社の利益まで増加しています。
利益率を改善することが、会社にとっても従業員にとっても重要だということが、おわかりいただけたでしょうか。
まとめ
利益率を高めるとういうことは、商品力を高めるということです。
強みや弱みをしっかり分析して、利益改善に取り組む必要があります。
利益率を高めることで、適正な労働分配率を維持することができます。
そのためには、月次決算をしっかり行い、利益率と労働分配率の変化に着目しましょう(^^)/