月次決算に取り組むのであれば発生主義で経理するようにしましょう!
月次決算の基本は発生主義!
経理処理には現金主義会計と発生主義会計があります。
経理処理で大事なことは、売上、仕入れ、経費の記録を商品の引き渡しやサービスの提供があったタイミング、つまり「モノの動きに着目した経理処理」で行うことです。
モノの動きに着木した経理処理が発生主義会計でこれが月次決算の基本となります。
なぜなら現金主義会計では、販売代金が入金されるまで売上の認識は一切されません。
商品が売れていても売上が認識されないので、儲かっているかどうかもわかりません。
現金商売であればそれほど差異はでないかもしれませんが日本の商習慣は掛取引です。
入金のタイミングを待っていては本来の利益の把握ができなくなってしまいます。
また会社の決算や税金の計算は発生主義会計を採用しているので、現金主義会計で月次決算に取り組んでも、最後の決算で発生主義にしなければならないので、最終的な決算を組むまで儲かっているのかどうかがまったくわからないという状況になってしまいます。
それでは月次決算に取り組む意味がありません。
これに対して、発生主義はモノが動いたところからマメな帳簿記録が求められます。
現金の収支にとらわれず商品の引き渡しやサービスの提供時に売上が認識されます。
また売上と仕原価の対応がしっかりと計算されるようになり、会社の経済活動を正しく反映した月次決算書が作成できます。
発生主義による月次決算書こそが経営に役立つのです。
発生主義による経理処理のメリット!
発生主義会計は経営判断に役立つ以外にも会社にとって重要なメリットがあります。
発生主義で会計を行うと出庫のタイミングで得意先に対する売上が記録され、同時に「売掛金」の管理がスタートします。
現金主義では把握できなかった、いつ、どこから入金されるべき売掛金がいくらあるのかが把握でき、これをもとに得意先に請求処理を行うことができるのです。
また、商品が納品された時点で仕入が記録されて、ここから「在庫」の管理がスタートします。
売上が計上されれば在庫の払い出しの記録が必要になります。
これをすることにより、いまいくら在庫があるのかを把握できるようになるのです。
買掛金も売掛金同様の管理がスタートし、いつ、どこに、いくら支払う買掛金があるのかを把握することできます。
発生主義会計を採用することで重要な管理業務を会計データでしっかり把握できるようになるのです!
タイムリーに把握してこそ価値がある!
まとめ
発生主義による月次決算によるメリットをまとめてみました。
月次決算を活用して会社をより良い方向に導いていきましょう!
P.Sトラキチ税理士の独り言
レギュラーシーズンの全日程が終わりました。
佐藤選手がホームラン40本100打点を達成してくれました!嬉しい限りです。
ここからはクライマックスシリーズに向けてしっかり調整してほしいです!
#行くぜ、日シリ!